どうも、がんばらないネコです。Twitterで活動しているサッカー分析ブロガーです。
今回は最近のマンチェスターシティの戦いぶりから、タイトル獲得の可能性を見ていきましょう。
この記事は、以下の内容をお送りします。
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- 現在のシティの強みは?
- 現状の課題は?
- 3冠達成は可能?
昨シーズン、圧倒的な強さで3冠を達成した最強軍団マンチェスターシティ。今季も3冠の可能性を残しています。
今回の記事はシティの強さ、現状の課題、3冠達成の可能性を詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「シティはなぜ強いのか?」や「3冠への課題」などを知れますよ!
サッカーが好きな方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、どうぞ!
【シティの現状】隙がほぼない世界最強のチーム
昨季3冠を達成したマンチェスターシティ。
名実ともに世界最強になったクラブとして臨む今シーズンも、3冠を達成できる状況にあります。
過去に3冠を達成したクラブは、シティを含め5チーム(CLになってから)。
そして、いまだに2シーズン連続での3冠達成はありません。
マンチェスターシティは歴史上初の2シーズン連続3冠を達成できるのか?
まずは、この章で今季のマンチェスターシティの強さを見ていきたいと思います。
※分析対象にしたのは、2月5日ブレントフォード戦から2月20日ブレントフォード戦までの合計5試合です。
強さ①:広すぎる戦術の幅と修正力
まずシティの強みをとして挙げられるのは、「広すぎる戦術の幅と修正力」です。
本当にマンチェスターシティは何でもできるチームで、どんな形でも得点を奪う能力を持っています。
相手がどんな守備をしようと、必ずシティは解決策を見出し得点を奪える。
ここで、シティの多彩な攻撃を見てましょう。
・中央
・右サイド
・左サイド
・SBの飛び出し
・ミドルレンジ
・斜めのクロス
・ショートカウンター
・ロングカウンター
・セットプレイ
本当に多彩ですよね。
また、シティは相手に合わせて戦術を修正する能力も高いです。
分析した試合の1つ、エヴァートン戦では前半はうまく守られていましたが、後半開始早々から戦術を変更。
前半で相手を見極め、後半に戦術の幅を使って修正し試合を制する。
試合の中でまるで別チームのように戦うので、相手からすると本当に対応しづらいチームですね。
強さ②:誰もサボらない堅い守備
強み2つ目は、「誰もサボらない堅い守備」です。
サッカー界では攻撃面ばかりがフォーカスされがちですが、やはり強いチームは守備が堅い。
シティも強いチームの例に漏れず、素晴らしい守備を披露していますね。
各選手のインテンシティは素晴らしく、チームでのプレスなど守備戦術の質も高い。
囲い込むスピードが速いですね。
ミスしてもすぐに帰陣してくるので、相手もなかなかチャンスを作れません。
強さ③:厚すぎる選手層
強み3つ目は、「厚すぎる選手層」です。
若くて才能溢れる選手と経験豊富な歴戦の猛者が合わさっているチームですね。
多くの選手が複数年プレーしているので、チームのプレースタイルもしっかり浸透しており、プレーに安定感がある。
そのおかげで、新加入選手たちの適応もじっくり行いやすい環境といえます。
メンツも関係性も素晴らしいチームです。
今シーズンの個人的ベストメンバー
本章の最後に、個人的ベストメンバーを考えたいと思います。
FW:ハーランド、フォーデン、ドク
MF:デ・ブライネ、ベルナルト、ロドリ
DF:ウォーカー、ストーンズ、ディアス、アカンジ
考えるべきは、いかにハーランドとデ・ブライネを活かすかですね。
世界最高のパスと世界最高のフィニッシュ。シティを世界最強にしている大きな要因です。
そのために、まずサイド攻撃を強化する必要があり、ドリブラーのドクとフォーデン+ウォーカーの連携を使います。
ドクのドリブル突破からのチャンスメイクも、フォーデンの中央移動→ウォーカーのオーバーラップも非常に強力ですよね。
ちなみにウォーカーは自慢の走力でカウンター対策に打ってつけなので、それもスタメンの要因です。
加えて、デ・ブライネを活かすために中盤を強化する必要。
まずはもう1人のインサイドハーフをベルナルトに、そして右WGのフォーデンも頻繁に中央に移動する。
これでデ・ブライネのマークも緩くなり、チャンスメイク力の強化を図れるでしょう。
そして、シティの心臓”ロドリ”をプレッシャーから解放するために、アカンジとストーンズの偽CBを活用。
これで昨季と同じく、素晴らしい安定感と勝負強さを発揮できるでしょう。
相変わらず強くて草
【シティの倒し方は?】数少ない隙を見てみる
この章では、最強シティの死角になり得る数少ない隙を見てようと思います。
昨季同様、素晴らしい攻守を披露し、どの大会でも優勝候補に挙げられるレベルですね。
ただ、どんなチームでも弱い部分があり、最強シティにもいくつか弱みがあります。
それでは見ていきましょう。
弱み①:ロドリ付近のスペース
まず1つ目の弱みは、「ロドリ付近のスペース」です。
シティのプレスは優秀ですが、やはり完璧ではありません。
プレスを抜けられると、空きがちになるロドリ付近のスペースを使われピンチになりやすい。
これは相手のカウンター時もポゼッション時も同様です。
チェルシーはポゼッション時に狙っていた印象で、ブレントフォードはカウンター時に狙っていましたね。
特にブレントフォードがやっていた、「シティ攻撃時にロドリを前線におびき寄せ、カウンターで背後を狙う戦術」は素晴らしかった。
また、前線のプレスがうまくいかない場面も最近多い気がするので、相手にとっては狙いやすい弱みです。
弱み②:縦に速い攻撃
弱み2つ目は「縦に速い攻撃」です。
シティのライン設定は高いですし、フィジカル強者も少ない。
なので、相手がどんどん縦に走り込んでくる攻撃についていくのが難しい。
もちろん長年の努力の結果、そんな攻撃にもどんどん対応できるようなっているシティですが、隙はあります。
弱み③:昨季ほどではないDFライン
3つ目は、「昨季ほどではないDFライン」です。
世界でも優秀なDFラインを抱えているシティですが、特に昨季の出来は素晴らしく、3冠達成の大きな原動力になりました。
今季のパフォーマンスももちろん素晴らしいですが、昨季ほどではない印象。
FootyStatsのデータより、リーグとCLでの平均失点率は、
リーグ失点率 今季:1.04、昨季:0.87
CL失点率 今季:1.14、昨季:0.38
というように増えています。
もちろん今季はまだまだ試合があるので、最終的な結果は変わるかもしれませんが、現状失点は増加。
特に、1点の重みがより大きいCLでは怖いですね。
弱み④:インサイドハーフの出来
弱み4つ目は、「インサイドハーフの出来」です。
やはりデ・ブライネは世界最高のインサイドハーフであり、代わりになれる選手はいません。
今季前半は怪我でデ・ブライネがいなかったため、アルバレスとフォーデンが代わりを務めていました。
相手が中堅や下位チームの場合は、素晴らしいパフォーマンスでチームを牽引。
しかし、アーセナルやリバプールといった強豪だと不十分だった印象。
これが原因かは定かではないですが、今季のシティは強豪になかなか勝ててない。
ギュンドアンが抜けたことでできた穴は、想像以上に大きかった。
※アルバレスとフォーデンは「エリア内にアタックする力」がまだまだ足りていない印象です。
弱み⑤:ハーランドの不調
最後に弱みとしてあげるのは、「ハーランドの不調」です。
昨季52ゴールを奪い、シティの3冠の立役者となったハーランド。
今季も同じような活躍を期待されていますが、昨季ほどではないと思います。
怪我で離脱していながら現在リーグとCLの得点ランク1位の選手を不調というのはおかしいですが、昨季ほどではないですね。
特に強豪との対戦でなかなか得点を奪えていないのが心配です。
これからシーズンも終盤に向かい、強豪との試合で勝利を掴み取ることが重要になってきます。
そんななかでエースの不調はシティにとっては痛手でしょう。
これから覚醒するでしょうか?
最強だとしても完璧ではないのがサッカーです
今シーズンのタイトル獲得の可能性を考える
インクレディブルなシーズンだった昨季。チーム初のCL優勝だけでなく、リーグもFAカップも制して3冠を達成しました。
すべてを達成したあとで迎えた今シーズン。完璧ではないですが、おおむね順調に進んできている印象。
最後に、今シーズンのマンチェスターシティがタイトルを獲れる可能性をどのくらい持つかを考えていこうと思います。
プレミアリーグ:33%
まずプレミアリーグに関しては、優勝確率33%と見ています。
理由としては、リバプールとアーセナルが好調で、シティを含めこの3チームで優勝を争うことになると思うので。
昨季散々だったリバプールは的確な補強で完全復活。とんでもなく強くて負ける気がしない現状。
そして、アーセナルは昨季と同じく素晴らしい強さをみせており、こちらもなかなか勝ち点を落とさない。
そんな2チームに対して、正直シティは劣勢だと思います。
リバプールはCLではなくELを戦っており、CLに比べるとそこまで力はいらない。
アーセナルはCLでの今の戦いぶりから、CL決勝までいけそうにない。
なので、シティと比べると、両チームともリーグ戦に力を入れられる状況だという印象。
厚い選手層を持つシティとしても、昨季と違って優勝するのはなかなか難しいという現状ですね。
FAカップ:30%
続いて、FAカップに関しては優勝確率30%です。
シティとリバプールが優勝候補ですが、1発勝負なので他のチームにも優勝できる可能性はあります。
特にチェルシーはCLもELもECLも戦ってないので、コンディション的に優位。うまくいけば最大のライバルになるかも。
シティとしては、くじ運でうまく弱いチームに当たりながら、あまり体力を使わずに勝ち進みたい。
CL:30%
最後に、CLの優勝確率は30%。
実力や経験を見ても、レアルマドリードと並んで優勝候補だと思います。
ライバルになりそうなのが、昨季CL準優勝のインテル。
創造性のあるプレーは少ない印象ですが、なかなか堅実で厄介なチームです。
あと、アーセナルやアトレティコという当たりたくないチームもありますね。
正直、すべてはコンディションと運次第。問題ないなくことが進めば、決勝まで行けるでしょう。
今シーズンもおもしろい!!
まとめ:【3冠あるか?】マンチェスターシティの現状と課題
今回は、3冠に向けたマンチェスターシティの強みと課題を解説しました。
最後に、マンチェスターシティの現状を振り返りましょう。
マンチェスターシティの現状 ・なんでもできる万能性 ・優秀だが不安もあるDF ・3冠達成できる実力が十分ある
率直にいえば、素晴らしいといえる現状。
攻守両面でハイレベルで、どんな相手にも勝つ事ができる十分な質を持っているチームです。
ただ、サッカーは実力だけでなく運も大事。
もし運も味方するのであれば、確実に史上初2シーズン連続3冠を達成できるでしょうね。
今シーズンもマンチェスターシティの素晴らしいフットボールを楽しみましょう!!
今回の記事で何かご意見等ございましたら、気軽にコメントしてください。
また、以前マンチェスターシティの現状を分析した記事もありますので、ぜひご覧ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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