どうも、がんばらないネコです。Twitterで活動しているサッカー分析ブロガーです。
バルセロナ対バイエルンの分析記事書きました🧐
— がんばらないネコ@サッカー分析屋 (@Ganbaranai_Neko) September 17, 2022
・前半バルセロナが好調だった理由💪
・後半バイエルンが復調した理由👍
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インテンシティについて、「そもそもインテンシティって何?」「なんでインテンシティは重要なの?」などと疑問がある方は多いと思います。
今回の記事では、インテンシティを解説しています。
この記事は次のような人にオススメです!
- インテンシティって何だ?
- インテンシティの重要性
- インテンシティの効果
インテンシティというよくわからない言葉を聞いて、「大切らしいけど一体何なんだ?」と思っている方も多いかと思います。
今回の記事はインテンシティの概要と重要性、チームにもたらす効果を詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「インテンシティとは何か?」や「インテンシティの素晴らしさ」などを知れますよ!
サッカーが好きな方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、どうぞ!
インテンシティとは?
インテンシティとは、「プレー強度」とよく訳されます。
正直、各国でも定義に違いがあり、スペインでは攻撃面でもインテンシティを使うみたいです。
この記事では守備面のみの言葉として扱います。
プレー強度の中身は、主にプレスに関する以下の内容です。
- プレスの厳しさ
- プレスのしつこさ
- プレスの頻度
チームの守備を強くするには、どれか1つでも欠けてはいけません。
1つずつ見ていきましょう。
プレスの厳しさ
まず「プレスの厳しさ」は、「相手に当たりに行く時の激しさ」であり、逆の場合は「プレスが緩い」と言われます。
言葉だと難しいので、実際のプレーを見ていきましょう。
まず、プレスが厳しい場合のプレー。
サイドに展開しようとする白。それに対して赤はダッシュでプレスにいきます。
サイドにパスが通りましたが、1m以内に赤選手が迫っており、ボールを奪われる危険性があります。
ボールを取られる前に前方にパスを出しましたが、密着マークで何もさせず。厳しいプレスですね!!
そして、もう1人の赤選手が白選手を囲い込もうと行ってるところもいいですね。
結局、厳しいプレスにさらされた白選手がパスミスして、赤がボールを奪いました。
白に絶対にチャンスを作らせないという強い意志を感じるプレーでしたね。
これぞインテンシティです。
次にプレスが緩い時のプレーを見てみましょう。
サイドでボールを持っている青選手に、プレスにいく紫選手。
フェイントを使い前進を目指す青選手。しっかりついていきたい紫チームだが、、、
簡単に剥がされ、青選手に自由を与える紫選手。インテンシティが恐ろしく低いです。
言わずもがな、自由を得た青選手は容易に前進できます。
簡単にセンターサークル付近まで前進される紫チームでした。
ビックリするぐらいインテンシティが足りないプレス。唖然としてしまいますね。
以上のように、厳しいプレスを行うことは、相手の攻撃を妨害し、ボール奪取の確率を高めます。
プレスのしつこさ
次に「プレスのしつこさ」は、「どれだけ相手についていくか」です。
プレスを受けた相手は、プレスを避けようとドリブルや高速連携を開始します。
インテンシティの高い選手なら、ドリブルや高速連携にしっかりついていき、相手に自由を与えようとしません。
ここでも実際のプレーを確認しましょう。
中央突破を狙う白チーム。当然ながら赤チームはしっかりプレスに行きます。
ただ、赤のプレスを読んだ白チームは高速連携で応戦。プレスが間に合わないスピードで攻撃を仕掛けます。
赤は諦めずにプレスし続けます。しつこいプレスですね!!
高速連携で前線にボールを供給しますが、プレスに捕まりそうになる白。
ギリギリでプレスを交わし、サイドでフリーなロナウドにパスを通します。白のチャンスになりです。
しかし、赤チームは諦めずロナウドにダッシュでプレスを仕掛けます。本当にしつこいプレス!!
最終的には3人でロナウドに襲いかかり、ピンチを脱しました。
赤チームの諦めないしつこいプレスによって、白いチームはゴールを奪えませんでした。
これが「しつこいプレス」の効果です。
逆にしつこくないプレスだとどうなるか?
見にくいですが、白選手を3人で囲い込む紫チーム。
しかし、プレスを抜けられてしまいます。ただ一番の問題は、抜けられた後にまったくついていかないこと。棒立ち・・・。
しつこさのかけらもない。
白は中央に展開しますが、ここでもプレスが遅いです。簡単に自由を与えてますね。
余裕を持った白選手たちは、紫チームの背後にある広大なスペースに侵入。
しつこくないプレスによって、簡単に失点しました。
以上のように、しつこいプレスは相手からスペースと時間をより一層奪うことにつながり、守備の強化につながります。
勝利を手にいれるには、「相手を絶対に自由にさせない」という気持ちで常にプレスに行かなくてはいけません。
プレスの頻度
最後に「プレスの頻度」は、「90分間でどれだけプレスし続けるか」です。
厳しくてしつこいプレスでも、たまにしか行わない場合は相手にとって脅威になりません。
例えば、以下のプレーは相手にとって厄介なインテンシティです。
80分すぎ。これまで走りまくっていた赤チームは相当疲れています。
白チームがサイドをドリブル突破し、中央でワンツーを狙います。
中央のスペースが空いているのでピンチです。
しかし、赤チームは諦めずダッシュで潰しに行きます。
80分過ぎとは思えない囲い込み。
ボールを前方に掻き出した後も、プレスし続ける赤チーム。
必死のプレスが功を奏し、カウンターのチャンスを作りました。
以上のように、どんな時間帯でもプレスをし続けるチームは、非常に強固な守備を築けます。
ただチーム戦術によって、「どの場面でプレスを仕掛けるのか?」や「どの時間帯でプレスを弱めるか?」などが変わります。
なので、90分間ずっとプレスをしていないといっても、一概にはインテンシティが低いとはいえないことは覚えておきましょう。
以上、インテンシティの概要を説明してきました。インテンシティが何なのかをある程度わかったでしょう。
ただ、なぜインテンシティがサッカー界で重要視されているのか、まだまだわからない方も多いと思います。
なので、次章ではインテンシティの重要性を説明していきます。
どれほどサッカー界を変革させているかがわかるでしょう。
Jリーグに見るインテンシティの重要性
昔と比べて現代サッカーでは、各チームの戦術レベルは格段に上がっています。
どの選手も戦術理解度が高く、昔のように戦術でサプライズを起こして、圧勝することは難しいです。
しかし、そんな中でも強いチームと弱いチームが存在します。
強いチームと弱いチームを分ける大きな要因の1つが、インテンシティの高さなのです。
先ほど見た赤チーム「アトレティコマドリード」はその代表格です。
白チーム「レアルマドリード」とは、クラブの予算は歴然の差。アトレティコと違って、レアルは良い選手を爆買いできます。
しかし、スーパースターを有してしないクラブがインテンシティを高めることで、強豪チームとやり合っています。
インテンシティの向上で中堅と下位チームの力が格段に伸び、強豪でも簡単に勝てることがなくなっているのがヨーロッパの現状です。
一方、残念ながら日本のJリーグの試合は真逆です。
今回見るのは、今シーズン(2022シーズン)優勝の横浜Fマリノス。優勝チームの守備を見ます。
まずプレスに行ってますが、スタート位置が遠すぎます。この距離でプレスに行っても、プレッシャーが間に合いません。
こういう場合は、とりあえず動かず相手の前進を待ち構えるのが基本中の基本。
白選手がサイドにパスを出そうとします。すると横浜の選手は足を止めます。
中途半端すぎる対応。少しでも距離を詰めれば、パスに触れることができる可能性は上がるのですが。
ここが1番の問題シーン。
まずボール保持者へのプレスが弱すぎる。そして、裏抜けしようとしている選手を誰もマークしません。
インテンシティの欠片もないディフェンス。
何のプレッシャーも受けていない白選手が、余裕を持ってサイドを攻略。
余裕を持ってクロスを上げる白選手。
それに対して、謎のジャンプをする横浜の選手。必死にディフェンスしているということでしょうか?
余裕を持って上げられた高精度のクロスにしっかりヘディングを合わせられ失点。
以上のように、インテンシティの欠如によって容易に失点しています。
Jリーグはどのチームもインテンシティが低く、自滅する形での失点が本当に多いです。
「たまに」だったらまだ良いのですが、毎試合してる印象です。
これがJリーグ勢があまり日本代表に選ばれない大きな原因だと思ってます。
強いチームと弱いチーム。
インテンシティがチームの強さを分けることを理解していただけでしょう。
Jリーグもインテンシティ強化に注力してほしいと思ってます。
そんなJリーグ勢が大いに参考にできるチームがあるんです。
イングランドリーグ所属のフラム。
最後に、今シーズンのイングランドリーグで躍動しているフラムのインテンシティを見てもらいたいと思います。
インテンシティを高めれば、下位チームでも素晴らしいチームになれることを、より一層理解できるでしょう。
インテンシティで強豪と渡りあう:フラム
今シーズン、イングランドの強豪を苦しめ続けているのが、フラムというチームです。
昨シーズン2部リーグで結果を残して、今シーズンから1部リーグで戦っている、いわゆる昇格組。
しかし、昇格組とは思えないほどの強さを見せて、開幕戦では昨シーズンCL準優勝チームであるリバプールと引き分けています。
リバプールと互角に渡り合えた理由は、言わずもがな「非常に高いインテンシティ」です。
それでは、実際のプレーを見ていきましょう。
ロングボールを回収しようとしている赤リバプール。ヘディングで横にパスを出しますが、、、
この厳しいプレス!!ボール保持者は何もできません。しかも、前線からもう1人プレスに向かってきます。
ボール奪取できました。ここからカウンター。
ただリバプールがしっかりカウンターを防ぎ、再びリバプールボールに。
中央への展開を狙いますが、しっかりパスコースを切りながらプレスにくるフラム。
パスカット!!
ただパスカットしたボールが流れてリバプールボールに。
そこでも諦めず、再びプレスに向かうフラム。しっかり中央へのパスコースを切ってますね。
再びパスカット!!恐ろしいほど「しつこいプレス」。
今回もパスカットしたボールが流れますが、必死に足を伸ばして味方にパス。
プレスのやり合いを制して、ボールを回収するフラム。
以上のように、非常に高いインテンシティのプレスを90分間続け、リバプールにほとんど攻撃させませんでした。
昇格組なので選手のレベルは決して高いとはいえない状況ですが、インテンシティを武器に1部リーグで現在9位に位置しています。
フラムのプレーを見れば、インテンシティによってどんなチームでも素晴らしいチームになれるとわかっていただけたでしょう。
それほどインテンシティは、どのチームにとっても素晴らしいものなのです。
ぜひとも、Jリーグの各チームには見習ってほしいですね。
まとめ
今回はインテンシティを解説しました。
最後に「インテンシティとは何なのか?」を振り返りましょう。
インテンシティとは? ・プレスの厳しさ、しつこさ、頻度 ・下位チームの守備をも非常に強固にする ・勝利を得るためには不可欠な要素
インテンシティは、今や全チームが向上させなければなりません。
もちろんインテンシティが一番高いチームが絶対勝つわけではないです。サッカーは複雑なスポーツですから。
しかし、一定以上のインテンシティがないチームは、負ける運命にあると言っても過言ではありません。
以下のリンクは、インテンシティが強豪にとっても大切なことを教えてくれるでしょう。
同じチーム同士での2試合。
1戦目はインテンシティによって圧倒し、2戦目はインテンシティによってボコボコにされました。
バルセロナというスター集団でも、インテンシティの差で大敗を喫するのです。
今後サッカー観戦をされる際は、各チームのインテンシティに注目すれば、強いのか弱いのか判断でき、試合をより一層楽しめるでしょう。
一緒にサッカーを楽しみましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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