どうも、がんばらないネコです。Twitterで活動しているサッカー分析ブロガーです。
バルセロナ対バイエルンの分析記事書きました🧐
— がんばらないネコ@サッカー分析屋 (@Ganbaranai_Neko) September 17, 2022
・前半バルセロナが好調だった理由💪
・後半バイエルンが復調した理由👍
を分析→解説しています😁簡単な試合統括なら2分で読めますよ😆興味がある方はぜひご覧ください👍
マジでこの試合は勝ちたかったな〜😂https://t.co/gridaJOA7E
アルゼンチンについて、「初戦に負けた理由は?」「メキシコ戦で復活した理由は?」などアルゼンチン苦戦と復活の理由が気になる人は多いと思います。
今回の記事では、アルゼンチンの苦戦と復活の理由を解説しています。

この記事は次のような人にオススメです!
- サウジアラビアに苦戦した理由を知りたい
- メキシコ戦で復活した理由を知りたい
- ポーランドの強み弱みを知りたい
36戦無敗で好調だった中での敗戦に、「急にどうした?」と思っている方も多いかと思います。
初戦の負けから華麗に復活したアルゼンチンに、「どうやって復活したの?」と思っている方も多いかと思います。
今回の記事はサウジ戦の問題、メキシコ戦の修正、ポーランド戦勝利に向けてやることを詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「アルゼンチンが抱えていた問題」や「アルゼンチンが修正した点」などを知れますよ!
アルゼンチンを応援している方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
アルゼンチン苦戦と復活の理由
悲願のワールドカップ優勝に向けて、36試合無敗という順調な仕上がりを見せていたアルゼンチン。
しかし、初戦のサウジアラビア戦にまさか敗戦。
もちろんチャンスは作っていましたが、何だかチグハグな攻撃を展開していました。
そして運命の第2戦メキシコ戦でも、前半はほとんどチャンス作れず。チーム全体、そしてスタジアム全体が不穏なムードに包まれていました。
そんな中で、後半開始から修正を加えたアルゼンチンは、優勢に試合を進められるようになり、2−0で勝利を掴みました。
まずは、サウジアラビア戦とメキシコ戦での苦戦の理由を分析していきます。
アルゼンチン苦戦の理由:FWの背後のスペース
サウジアラビア戦とメキシコ戦を見ていて気になったことは、「組み立て時に何度もサイドに追い込まれていた」ことです。
どのチームでもメッシを一番警戒し、特に中央でボールを持たれないように中央に守備網を築きます。
なので必然的にサイドが空くはずですが、どちらの試合も簡単にサイドに追い詰められて、サイドで潰されていました。
・サウジアラビア戦



サイドで潰されることが多発。
・メキシコ戦



メキシコ戦でもサイドで潰されてました。
上のようにサウジアラビア戦もメキシコ戦も組み立てがうまくいかず、相手を相手陣内に押し込めず、試合を支配できませんでした。
そして、サウジアラビア戦では1失点目のカウンターを喰らい、世紀の逆転劇を演じられました。


中盤で厳しいプレッシャーにさらされてボールを失いました。






組み立てがうまくいかないことで厳しいプレッシャーを受けて、カウンターを許し得点を奪われました。
※カウンター対応も悪かったが・・・
中央も閉められ、サイドも使えなかった原因は、「FWの背後のスペース」を使わなかったことです。
・サウジアラビア戦

・メキシコ戦

サッカーの基本ですが、どこかのスペースを使いたい場合は、まずは違うスペースに相手を誘導する必要があります。
例えば右サイドから攻めたいのなら、まず左サイドに攻めて相手を集め、右サイドにスペースを作ることが大事です。

左サイドに相手を誘導して集める。それによって右サイドにスペースができる。


素早く右サイドに展開する。これが基本です。
しかし、アルゼンチンは「FWの背後のスペース」、つまり中央を使わなかったので、相手がサイドを守りやすいようになってました。
詳しくいうと、組み立て時のボールの流れが「CB→SB→SH」ばかりになり、相手が守備しやすい攻撃になっていました。
・サウジアラビア戦

・メキシコ戦

これが「組み立て時に何度もサイドに追い込まれていた」原因です。
メキシコ戦後半の復活
メキシコ戦後半開始から「FWの背後のスペース」を積極的に使っていました。
例えば、後半4分20秒のプレーではFWの背後のスペースを使った組み立てからチャンスを作りました。

メッシが降りてきています。メキシコMF1人がメッシについていってます。FW2人は上の位置です。

ここでアルゼンチンMFが、メキシコFWとMF間に活用するために移動。

ボールを受けます。メッシへのパスを警戒して、メキシコMFがプレスに来ますが、、、


メキシコMFの逆をついて、メッシがメキシコMFとDF間に侵入してドリブル開始。

こうなるとメキシコはどうしようもないので、スライディングをしてファールで止めました。
以上のようなプレーを増やしたことで、中央にメキシコ選手たちを誘導でき、サイドへのボール供給もスムーズにできるようになりました。
結果として、アルゼンチン選手たちが余裕を持ってボールを保持できる回数が増え、メキシコを相手陣内に押し込めました。

そして、待望の先制点が生まれました。もちろん先制点も「FWとMF間のスペース」を活用したことが要因です。

FWとMF間のスペースをメッシとフェルナンデスで活用し、メキシコMF3人を中央に誘導。

MF3人が中央にいるので、ディマリアが余裕を持ってサイドでボールを持てる。この余裕がアシストを生んだ。



針の穴を通すパス。余裕があったからこそできた良質なパスです。


神のシュートが炸裂!!
FWの背後のスペースを使い中央誘導→サイドでディマリアに余裕が生まれる→良質パスからの完璧なシュート。
アルゼンチンの修正はうまくいったことを見事に表す得点シーンでしたね。
見事な修正力です!!
次戦のポーランド戦も中央もサイドもまんべんなく活用すれば、おのずと勝利できるでしょう。
※ちなみにサウジ戦でも「FWの背後のスペース」を使ってチャンスを作ってましたが、2、3回しかなかったです。もっと使っておけば、逆転できていたかもしれません。
ポーランド戦に向けて
アルゼンチンがいるグループCは混戦状況。どのチームも突破できる可能性があります。
1位ポーランド:4点
2位アルゼンチン:3点
3位サウジアラビア:3点
4位メキシコ:1点
一番突破の可能性があるのはポーランドであり、引き分けでも2位突破できます。
またメキシコもサウジアラビアに勝てば勝ち点4になり、もしアルゼンチンが負ければ2位突破できます。
このような状況で、アルゼンチンは2戦目同様勝利が絶対です。引き分けだと敗退する可能性あり。
この章では、ポーランドの強みと弱みを簡単に述べ、アルゼンチンの戦い方を提案したいと思います。
ポーランド攻撃の特徴
まずポーランドの攻撃の強みですが、世界最高のFWレヴァンドフスキのみです。
1戦目も2戦目もすべて最初から最後までチェックしましたが、攻撃力はグループC最弱だと思います。
首位になっているのは運が良いといえます。
基本的な攻撃はロングボール→素早く攻める or カウンターだけです。

組み立て能力は低く、プレスを受けた際はロングボールにすぐに逃げます。
また連携の質も高くなく、中央とサイドからの崩し両方ともレベルが低いです。
特にレヴァンドフスキを活かすためにサイドからのクロスを供給することが多いですが、サイドを崩せることは皆無に近いです。

もちろん油断大敵。第1戦でサウジアラビアに負けたように、ポーランド相手に負ける可能性もあります。
しかし、必要以上に恐れなくていいと思います。攻撃力はメキシコやサウジアラビアより低いので、冷静に対処すれば大丈夫でしょう。
ポーランド守備の特徴
続いて守備に関しては、デュエルが弱い印象です。
メキシコ戦もサウジアラビア戦も、フィジカルの弱さゆえにデュエルに負けることが多かった印象です。
グループCの中で一番フィジカルが弱いチームだといえます。
また、2、3人絡む連携攻撃に対する対応も後手に回ることが多く、多くのチャンスを作られていました。




簡単にエリア内に攻め込まれています。
メキシコやサウジアラビア相手に後手に回ることが多かった一番の原因は、MFラインとDFラインの動きのギャップです。

MFラインはプレスのために前にいくことが多い。

DFラインは後方のスペースを優先するために前に出てこない。
これによって、ライン間にスペースができやすく、メキシコとサウジアラビアに好き放題攻撃を受けていました。

ライン間のスペースはカウンターを受ける時も同じで、CBが高い位置を取らないので、危険なカウンターを受ける場面も散見されました。
ポーランド最大の弱点といえますね。
ちなみにポーランドはFWとMFの間も空きがちです。アルゼンチンとしてはラッキーな弱点です。
そして、サイドの守備も弱い印象です。メキシコとサウジアラビアにかなり狙われて、崩されまくってました。
WBやSHの役割が曖昧なことが多く、SBが不利な状況に置かれていました。
サイドに加えて、ハーフスペースへの対応も良くないです。

ハーフスペースを狙うメキシコFW。


マークが曖昧だったので、厳しいプレッシャーにいけず。




シュートはギリギリ外れましたが、簡単にチャンスを作られてます。
メキシコ戦では数多くのチャンスを作られてました。さすがにサウジ相手には修正してましたが、その分サイドが空くという悪循環。
お世辞にも良い守備をしているとはいえないチームです。
ただ、唯一の強みはGKシュチェスニー。

PKストップ!!

その後もスーパーセーブ!!
スーパーセーブ連発中なので、中途半端な攻撃だと点は取れません。
アルゼンチンの戦い方
アルゼンチン勝利に向けて、どのような戦い方をするべきか?
まず考慮しなければならないのは、ポーランドが引き分けでもいいという状況です。
勝たなくてもいいので、ガッツリ引いてくる可能性は高いです。
なので、守備に関しては1発のカウンターで仕留められないようにすればいいと思います。1失点は許容範囲内ですが。
超守備的な相手にどれだけ良質な攻撃を仕掛けられるのかが一番の問題であり、唯一の問題です。
そこでまず活用したいのは、先ほど解説した「FWの背後のスペース」です。
まずは「FWの背後のスペース」を支配して、ボールを右サイド→中央→左サイド→中央→右サイドという流れでピッチ全体に供給すること。

基本中の基本ですが、サウジアラビア戦とメキシコ戦の反省を踏まえて、まずは試合をしっかり支配することが大事。
次に狙うべきは、MFとDFラインの間です。

正直、超守備的に来る予想なので、4−1−4−1などライン間にスペースを作らせないようにしてくる可能性はあります。
ただポーランドの選手たちの癖として、ライン間を空けるプレーをしがちだと思うので、いくつかチャンスを作れるはずです。
もしライン間にスペースがない場合は、ディマリアがいる右サイドを崩したいですね。

お世辞にも守備が固いとは言えないので、ここまでの2試合以上に右サイドからチャンスは作れるでしょう。
ポーランドがどのような守備で来るかは分かりません。5−5−0のような守備かもしれません。
そうなってくると攻めあぐねると思います。しかし、大丈夫です。
アルゼンチンの強みであって、ポーランドの大きな弱みである「フィジカル」を使いましょう。
綺麗な崩しは必要なく、最も狙いたいのはフィジカルを活かしたネガティブトランジションでのボール奪取からのショートカウンター。
フィジカルで勝るアルゼンチンは、ポーランド相手のネガトラ対決に勝てる確率は高いです。
この2試合、アルゼンチンはトランジションの速さを見せていまし、ポーランド相手に大きなアドバンテージを持てる要素です。
ぜひネガティブトランジションを制して、ポーランドを圧倒してほしいですね。
では、これまで説明した戦い方をまとめます。
1:FWとMF間を支配してボールを回し、ポーランドを押し込む。
2:MFとDF間での崩しを狙う。
3:右サイドでのディマリアを活用する。
4:押し込まれたポーランド相手にネガティブトランジションを制する。
5:ショートカウンターでポーランドを葬る。
ポーランドの2試合を見て「首位だけど、グループCで一番弱いんじゃない?」と思ってます。
メキシコとサウジアラビアがシュートを外しまくったから負けてないだけで、実力は大してないチームです。
油断すればサウジアラビア戦みたいに負けるかもしれませんが、初戦での失敗は繰り返さないでしょう。
ぜひポーランドに圧勝して、良い気持ちで決勝トーナメントに進出したいですね!!
がんばれ、アルゼンチン!!
まとめ
今回はアルゼンチン復活の理由を解説しました。
最後にアルゼンチンの戦いぶりを振り返りましょう。
アルゼンチンの問題と修正 ・中央を使う意識がなく、FWの背後に選手が不在 ・組み立てがうまくいかず、試合を支配できなかった ・メキシコ戦後半では中央をしっかり使い、試合を支配できた
初戦の悲劇がありながらも、しっかりと2戦目に勝利するところはさすがですね。
悪い空気の中でエースが得点をきめ、アルゼンチン全体が元気になった感じがしました。
そして、エースの得点を生んだ要因となった「FWの背後のスペースを活用」するという修正は素晴らしかったです。
次戦ポーランド戦も勝たなければいけませんが、この調子で勝利を掴んでほしいです。
がんばれ、アルゼンチン!!
今回の記事で何かご意見等ありましたら、気軽にコメントしてください。
悲願の優勝に向けて、倒さなければいけない相手は多いです。
フランスやブラジル、スペインという超強いチームもいます。
しかし、コパアメリカで見せた気迫と闘志を持って挑めば、どんなチームでも勝てるでしょう。
以下の記事では、ライバルとなるであろう優勝候補たちの戦いぶりを簡単に解説しています。興味がある方がぜひご覧ください。
・1試合目
・2試合目
優勝目指して突っ走れ、アルゼンチン!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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