【Together 3冠王者マンチェスターシティ 感想】常勝軍団を作り上げたシティズン

サッカー沼
がんばらないネコ
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サッカー大好き”がんばらないネコ”です。

今日は話題のサッカードキュメンタリーであるTogether 3冠王者マンチェスターシティの感想を書きたいと思います。

【Together 3冠王者マンチェスターシティ 感想】常勝軍団を作り上げたシティズン

「Together 3冠王者マンチェスターシティ」、皆さんもう見ましたか?

シティファンにとって素晴らしいシーズンであった2022−23シーズンの裏側を知れる今回の作品。

今回は「Together 3冠王者マンチェスターシティ」の感想と皆さんに共有していきたいと思います。

Together 3冠王者マンチェスターシティとは?

まず「Together 3冠王者マンチェスターシティ」は、Netflixで独占配信しているマンチェスターシティの裏側に迫ったドキュメンタリー番組です。

今回密着しているのは2022−23シーズンであり、シティが歴史上5チーム目(CLになって)の3冠を達成したシーズン。

歴史に名を刻んだチームがどのように取り組み、そして悩み、多くの困難を乗り越えて3冠を達成したのか?

悲願のCL優勝を達成したシティズンによる苦悩と栄光のストーリーをリアルに伝えてくれるのが、「Together 3冠王者マンチェスターシティ」です。

マンチェスターシティの歴史

ここでは、マンチェスターシティの歴史を振り返り、今回ご紹介するドキュメンタリーをより深く楽しむ準備をしましょう。

マンチェスターシティは1887年に2つのクラブが合併して誕生。当時の名前は今と違ったが、1894年に現在の名称に変更された。

当時は強豪の一角として数えられており多くのタイトルを獲得。しかし、時間と共に低迷していき、一時期は3部リーグにまで落ちるという悲劇も。

同じ街にあり世界的クラブとして名を馳せていたマンチェスターユナイテッドとは対照的な道を歩んでいたシティに転機が訪れたのは2008年。

いろいろあったゴタゴタは省略しますが、2008年にスポンサーになったADUGが持つオイルマネーにより、チームは急発展。

また、2016−17シーズンには世界的名将ペップ・グアルディオラが就任。本格的にUEFAチャンピオンズリーグ制覇を狙い出す。

ペップ就任後確実に成長していったシティですが、CLだけは取れず何度も悔しい敗退を味わってきました。

今回の「Together 3冠王者マンチェスターシティ」では、ペップ就任7年目にして悲願のCL優勝を達成したチームに密着した形になってます。

ネタバレなし感想:1887年からの悲願達成

ここからはネタバレなしの感想です。これ以降にネタバレ感想を書きますので、ネタバレが嫌な方はこの章まで読んでいただければと思います。

まず改めて確認したいのは、マンチェスターシティは1887年から始まり、136年間の長い歴史を持つクラブだということです。

100年以上前に設立され、かなり長い低迷期を経験し、近年オイルマネーの恩恵を受け強豪の仲間入り。

しかし、CLだけは手が届かず。いくらオイルマネーを使ってもCLでの優勝は叶わなかった。

名将グアルディオラを迎えた2016年以降もそれは続き、2021−22でのレアルに大逆転されたときなど悲劇的な敗退を繰り返す。

長い低迷から抜け出したとはいえCL制覇だけは達成できなかったチームが「今年こそは!!」と意気込んで始めたのが、今回取り上げている2022−23シーズンです。

CLはヨーロッパの強豪が軒並み出場する世界最高難易度の大会であり、数えきれないほどの激闘を残してきた大会。

また、プレミアリーグは現在世界最高のリーグであり、世界の中でも最も優勝するのが難しいリーグです。

いくらスタープレイヤーが集まっているとはいえ、最高難易度のリーグとカップ戦を戦い抜くのはとんでもなく過酷。

しかも当該シーズンでは、11月〜12月にかけてW杯も入り、さらに過酷なシーズンになっていた。

過酷な戦いの中で苦戦し、苛立ちや焦りを隠せない選手たちの姿に心打たれるシーンが何度もありましたね。

ただ、そんな中でも3冠を達成できたのは、いうまでもなく「チャレンジし続ける姿勢」があったからだと思います。

10ヶ月という長いシーズン。どんなチームも成功と失敗を経験します。

どんな試合もその日のメンタルや調子に左右されますし、常にメンタルや調子をハイレベルに保てるわけではありません。

特に負けた試合のあと、連敗や勝利から遠ざかっている期間では落ち込むのも当然です。

シティの選手たちも例に漏れず、当該シーズンで苦戦することは何度もありました。

ただどんな状況においても、現実を受け入れて「次はやってやる!!」という風に次の試合に集中する姿を見せていたことに非常に感銘を受けましたね。

勝てない時期が続いた時。

リーグ優勝に向けた非常に大事な試合の時。

因縁のレアルマドリードと戦う時。

どんなときにおいても、次の一瞬に集中し勝利を目指す姿に、「シティも勝者のチームになったな」という印象を受けましたね。

シティがどんな状況でも次の試合やプレーに集中できていたのは、やはり過去にあった数々の悔しい経験でしょう。

2020−21シーズンではCL決勝でチェルシーに敗れる。

2021−22シーズンでは試合終了間際に逆転され、レアル相手にベスト4敗退。

これ以外にも重要な試合で負けることが多々あったマンチェスターシティは、少しずつメンタル面で成長していたのでしょう。

「大事なのは次のプレーや試合を成功させること」というメンタリティがチーム全体に浸透しているのがわかるシーンが多々ありました。

成功を掴むには戦術や才能だけでなく、「次の一瞬を大切にする姿勢が大事」ということを教えてくれるのが今回のドキュメンタリーです。

素晴らしいチームとはどんなチームなのか?

成功と掴むチームとそうでないチームは何が違うのか?

サッカーファンだけでなくすべての人に見てもらいたいドキュメンタリーですね。

【ここからネタバレあり】”またやればいい”が支えた栄光のストーリー

ここからはネタバレありの感想です。各話ごとの一番心に残ったシーンをご紹介し感想を述べていきます。

ネタバレが嫌な方は、絶対に見ないように!!

エピソード1:気持ちを1つに

第1話で心に残ったシーンは、「ハーランドに合わせろ!!」というペップの言葉です。

これまでのシティにはアグエロやジェズスという素晴らしいFWはいましたが、あくまでオプションの1つであり、純粋なストライカーを置いてきませんでした。

そんな中、悲願のCL達成のために獲得したのが、超大型新星FWであるハーランド。

ドルトムントやザルツブルクで圧倒的なパフォーマンスを見せ、メッシ・ロナウド時代の後継者と呼ばれる存在。

「この怪物FWをどのようにシティという完璧な組織に組み込むのか?」を世界中が注目していた中、ペップが練習中に放った一言は「ハーランドに合わせろ!!」でした。

完璧な組織サッカーと言えるシティ。しかし、ハーランドに移籍によって、1人の選手に合わせるという方向にした。

もちろん組織力を全部なくしたわけではなく、ゴールを狙うタイミングでの話です。

その結果なのか、序盤からゴールを量産するハーランド。また逆転での勝利も増えていた印象。

安定したサッカーではなく勝つサッカーを会得しようとしているのかと思いましたね。

エピソード2:責任を果たせ

第2話で心に残ったシーンは、「当たり前に勝てると思うな」というペップの言葉です。

序盤は素晴らしい戦いを披露し今シーズンも盤石かと思いましたが、時間が経つにつれて苦戦することが増えていく。

アルテタ率いるアーセナルの快進撃をよそに、シティの調子は下がっていっていた。

11月20日から始まるW杯を前にした最後の試合でも敗戦。

悲願達成に向けてやや不穏な空気が漂っていた中での「当たり前に勝てると思うな」というペップの言葉。

多くのスタープレイヤーを抱え、組織力も抜群。プレミアリーグを2連覇しているチーム。

しかし、そんなチームだとしても、勝つためには毎試合努力が必要で、ただプレーしているだけで勝ちを掴むことは絶対にない。

エピソードのタイトルにもあるように、「毎試合自分の責任をしっかり果たせ。そうでないと負けるぞ」という当たり前だが難しいことを再認識させたペップ。

素晴らしい選手たちでも、監督やコーチが導いてやることが必要なんだなと。

そして、スター軍団を率いるには「選手たちからリスペクトを得ていか?」が本当に大事なんだと思いましたね。

エピソード3:戦士が必要

第3話で心に残ったシーンは、「頂上決戦での勝利」です。

W杯が終わった後もなかなか調子が上がらず、リーグ首位を奪還できないでいたシティ。

そんな中でまさかのカラバオ杯敗退。そしてペップの激怒。

ライバルであるマンチェスターユナイテッドやトッテナムにも負ける。

負けの多い期間が続いたのち、リーグ首位を走るアーセナルとの頂上決戦が行われる。

ここで負ければリーグ制覇は非常に難しくなる。

調子が上がらないチームにさらなるプレッシャーがかかる中で、選手たちの力量が試されます。

勝たなければならない非常に重要なゲームで、王者の風格を見せつけたシティ。結果は3−1での勝利。

大きな壁を乗り越えることができたシティに、CL優勝の可能性を感じられた瞬間でしたね。

エピソード4:誰が相手でも敵じゃない

第4話で心に残ったシーンは、「ライプチヒ戦での覚醒」です。

CLベスト16が始まりタイトル獲得に向けて勝負の期間が始まるシーズン終盤戦。

シティはアーセナル戦での勝利から徐々に調子を上げ出した。そんな中で迎える難敵ライプチヒとのCLベスト16。

ファーストレグでは1−1の引き分けに終わり、ライプチヒの優れた攻守の前に苦戦しました。

悲願のCL制覇に向けて一皮も二皮も剥けたいシティでしたが、怪物が真の力を見せつけましたね。

ホームで行われたセカンドレグにおいて、5ゴールをあげたハーランド。そして7−1の大勝。

優れた組織力だけでなく圧倒的な個の力まで手に入れたシティに、「今シーズンこそいけるぞ!!」と期待が膨らんだ瞬間でした。

エピソード5:決勝に行きたいか

第5話で心に残ったシーンは、「勝利を重ねる王者の姿」です。

シーズン終盤戦。大事な試合が続く期間です。

リーグ戦においては勝ち点をこぼせない試合が続き、アーセナルとの第2決戦もありました。

FAカップ決勝では永遠のライバル”マンチェスターユナイテッド”を相手にしないといけない。

そして、CLベスト4では大会内で最大の相手であり因縁の関係であるレアルマドリードと対戦。

勝ちが必須の試合で、とんでもない相手ばかりと戦うことになったシティ。

これまでのシティなら正直どれかには負けていたでしょう。

しかし、この頃のシティは完璧な勝者のメンタリティを備え、すべての試合で完璧な勝利を手にしました。

プレッシャーや苦難を乗り越えどんな難敵も薙ぎ倒す姿に、「CL制覇の準備は整った」と確信しましたね。

エピソード6:絶対に勝つ

第6話(最終話)で心に残ったシーンは、「悲願のCL制覇」です。

リーグを制し、FAカップも制したシティ。それだけでも成功ですが、やはり目標はCL制覇。

レアルマドリードを破りたどり着いた決勝で戦うのは、インザーギ率いるインテルでした。

前評判はシティ優勢でしたが、決勝はいつも五分五分。なにが起こるかわからないのが決勝です。

一生に一度あるかどうかわからない舞台。緊張している皆の姿が映ります。

そんな中、運命のホイッスルがなり試合開始。序盤から支配するシティですが、インテルの攻守に苦戦する。

チャンスは作るものの決めきれず、逆に攻め込まれる場面も。

大事な試合で苦戦するシティですが、ここまでしてきた苦い経験がシティを支えます。

焦らずプレーすることを忘れずに、ハーフタイムでの修正をしっかりと機能させていくシティ。

インテルの守備の特徴を逆手にとって、フリーになったのはロドリ。

こぼれ球に反応し、見事なコントロールシュートはゴールに吸い込まれ、待望の先制点を奪いました。

歓喜に沸くシティの面々。ただ試合はまだ終わってません。

攻勢を強めるインテルが決定機を何度も作り出す。しかし、ギリギリの対応で凌ぐシティ。

後半アディショナルタイムが終わる直前にもヘディングシュートが飛んできますが、守護神エデルソンが落ち着いてクリア。

ボールがラインを割り試合終了のホイッスルがなる。その場での泣き崩れる選手たち。抱き合って喜ぶ選手たち。各々が悲願のCL制覇を噛み締める。

ペップ就任後7年の努力、もっと言えばクラブ設立から136年の道のりがついに報われた。

どれだけの努力をして、どれだけの困難を乗り越えてきたのか?

やはり結果というのは、それにふさわしい人についてくるんだなと思いましたね。

一番感動したシーン:会長の言葉「またやればいい」

悲願のCL制覇、そして史上5チーム目の3冠を達成したシティ。

そんなシティですが、ここまで述べてきた通りかなり悔しい経験を何度もしてきてます。

CL制覇のために招聘したペップ就任後、ベスト16と8敗退を繰り返し、期待外れのシーズンを4シーズン過ごす。

2020−21シーズンに念願の決勝に辿り着くも、チェルシー相手に敗北。またも夢潰えた瞬間。

翌2021−22シーズン、ベスト4でCLの王”レアルマドリード”との対戦。

「今季も決勝に行ける!!」と思った矢先、悲劇的な逆転劇により敗退。

一流の選手と監督、コーチが素晴らしい努力をし続けても届かなかった栄冠でした。

努力と結果が結びつかない長い期間、みんなを支えたのは現会長でクラブのトップであるカルドゥーンの言葉「またやればいい」。

結果は自分たちだけで決まるものではない。

サッカーは相手がいるスポーツであり、優れた相手が何チームもいます。

どんな素晴らしいチームになっても、どんなに優れた努力をしても、負ける時は負ける。

サッカーは残酷なんです。

そんなサッカーで成功を掴むには、一流の才能と努力だけでなく、「それらを支え続ける存在」だと確信しました。

監督や選手をすぐに見限る現在のサッカー界。

無作為とも思える選手の獲得と放出。

時間の余裕がこれでもかとなくなっている現在のサッカー界において、カルドゥーンの言葉がいかに重要だったのかがわかりますね。

名前は出しませんが、再建を目指すクラブたちの悲惨な姿を見ると、シティの成功が必然だとわかるんじゃないでしょうか?

「時間を大切に」とよく言われてますが、大切にする方法が間違ってるんじゃないかと思いますね(どの業界も)。

Together視聴方法:Netflix限定の名作です!!

最後に、Togetherの視聴方法を簡単に説明しますね。

最初に言いましたが、「Together 3冠王者マンチェスターシティ」はNetflix限定の作品です。

なのでNetflixの会員になる必要がありますが、毎月790円、1490円、1980円の3つのプランがあります。

大きな違いは790円プランは広告付きだということです。1時間あたり計4分のスキップできない広告が入るみたいです。

また、一部作品は見れないらしく、「Together 3冠王者マンチェスターシティ」も見れない可能性があります(私は1490円プランなので確認できませんでした)。

プラン変更は簡単にできるので、広告が気にならない方は790円プランで始め、当作品が見れない場合に1490円プランに変える方法をとれば問題ないでしょう。

そもそも広告が嫌いな方は1490円プランで十分です。

年間契約もないので、この作品だけみて解約もあり。

今回の記事で「Together 3冠王者マンチェスターシティ」に興味を持った方は、会員登録することをオススメします。

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ぜひ「Together 3冠王者マンチェスターシティ」を見て、感想をお聞かせください。

最後に:【Together 3冠王者マンチェスターシティ 感想】常勝軍団を作り上げたシティズン

今回の記事では、「Together 3冠王者マンチェスターシティ」の感想を書きました。

もう少し長くしても良かったと思いますが、6話でも十分楽しめる作品にはなってます。

真の強豪として進む今のシティはどこまで進化するでしょうか?

この記事で何かご意見等ございましたら、気軽にコメントしてください。

また、2022−23シーズンのマンチェスターシティを分析した記事もありますので、ぜひご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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