どうも、がんばらないネコです。Twitterで活動しているサッカー分析ブロガーです。
今回はアーセナル対シティの内容から、プレミアリーグ優勝候補たちの現状を見ていきましょう。
この記事は、以下の内容をお送りします。
この記事は次のような人にオススメです!
- 試合の振り返り
- アーセナルの現状(強みと弱み)
- シティの現状(強みと弱み)
両チームとも非常に堅実な立ち回りをしていた印象で、一瞬の隙が勝敗を決めた試合でしたね。
今回の記事は試合の内容、両チームの強みや弱みを詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「勝敗を決めた要因」や「シティとアーセナルの現状」などを知れますよ!
サッカーが好きな方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、どうぞ!
アーセナル対マンチェスターシティ:勝敗を決めた要因とは?
・試合全体振り返り
結果としては1−0でアーセナルの勝利。シティ相手に12連敗中の中、待望の勝利を奪いました。
シュート本数はアーセナル12本、シティが4本でしたが、より質の高いチャンスはシティの方が多かったです。
今回の試合でまず注目するべきは、大きなチャンスを作らせなかった両チームの高い守備力。
両チームポゼッション主体ですが、ブロックを作った守備やネガティブトランジションの質は非常に高いです。
この試合でも相手の狙いをしっかり潰す守備を披露し、苦手な攻撃に誘導できていた印象。
だからこそ、シュートは打っていたものの、チャンスらしいチャンスはほとんどなかったんでしょう。
そんな試合で勝敗を決めたのは、途中出場の選手たちの活躍度合いでした。
シティは、ヌニェスとデュク、ストーンズの3人。ただこの3人は大きな仕事はできず。
アーセナルの交代は、パーティー、マルティネッリ、冨安、ハヴァーツの4人でした。
パーティーとライスのダブルボランチは堅いですし、冨安は安定の守備力。ハヴァーツのポストプレー。どれも効いていました。
そして、特に輝きを放っていたのがマルティネッリ。シティの中央封鎖に苦しんでいた中、サイドから攻撃力を確保。
何よりもこの4人で得点を奪いましたね!!得点シーンを見ていきましょう。
・得点を生んだ修正
まずシティが対策していたのはウーデゴールの間受け。だからこそ徹底的に中央にスペースを作らせませんでした。
それによってアーセナルの攻撃は停滞。後述しますが、サイド攻撃がやや苦手なアーセナルにとってキツかったですね。
そんな中で、アーセナルはハーフスペースに狙いを定めて、選手交代を行いました。
まずマルティネッリを起用してシティSBをサイドに釘付け。これによってハーフスペースを空けました。
続いて、冨安のWG化とハヴァーツの起用で前線に起点を作りました。
最後にパーティーとライスのダブルボランチを形成。これによって後方でパサーを配置し前線への供給係を確保。
3つの修正により、シティの対応は後手に回り、下画像のように冨安が起点になれましたね。
ぜひ得点シーンを動画で確認してください。(下記リンクからご覧ください)
以上のように、両チームの高い守備力が輝き、途中出場組の出来が勝敗を大きく左右した試合でした。
今から次戦が楽しみです!!
強いチームは一様に守備が堅いことを証明した1戦。
アーセナルの強みと弱み
ここでは、シティ戦を含め開幕から戦ってきた数試合のなかで見えてきたアーセナルの強みと弱み3選を見ていきましょう。
・ウーデゴール頼り(弱み)
まず大きな弱みとして挙げられるのは、「ウーデゴール頼り」です。
今やデ・ブライネと並ぶと言ってもいいくらいのチャンスメイカーになったウーデゴール。
ただ、そのウーデゴールの卓越した能力の弊害ともいえますが、ウーデゴールが封じられるとなかなかチャンスを作れません。
今回のシティ戦を含め、ウーデゴールが間受けできない状況を巧みに作られたPL2節と3節でもかなり苦戦してましたね。
昨シーズン加入したトロサールや今シーズン加入のハヴァーツは間受けからチャンスを作れる選手ですが、まだまだ適応できてません。
まだシーズン序盤ですが、前半戦終了までには1つ解決策を見出したいですね。
・サイド攻撃の停滞(弱み)
続いて弱みに挙げられるのは、「サイド攻撃の停滞」です。
サカとマルティネッリという一流のFWを抱えるアーセナルですが、連携で崩すというアイディアは乏しい印象。
例えばシティなら、左サイドでボールを持ち、右サイドを駆け上げってきた右SBウォーカーへロングパス→折り返しを決めるという定型があります。
一方のアーセナルですが、なかなか定型といえるほどの連携は見られません。
原因としては、SBの役割にあると思います。
右SBはホワイトという守備力重視で起用されており、左SBはジンチェンコが偽SBで起用されています。
したがって、左サイドはWGの単独突撃、右サイドはシティのウォーカーのようなオーバーラップを期待できない現状です。
もちろん偽SBを使った中央突破も武器ですが、先述の通りウーデゴールを封じられると弱体化するので悩ましいところです。
この問題を解決するには、まずはウーデゴール問題を解決することですね。
ジンチェンコの起用や右SBの役割から見るに、やはり中盤の争いを最優先にしていると感じられますし、それがうまくいっています。
中盤での優位を維持しつつ、攻撃力強化を図るには中央の問題を解決するしかない。
なので、まずはウーデゴール問題を解決して、守備力維持と攻撃力強化を両方達成してほしいですね。
・拮抗したゲームを制する(強み)
最後に、強みを挙げておきましょう。アーセナルの1番の強みは「拮抗したゲームを制する」ことです。
昨シーズンは実力に加えて「勢い」という武器を持って優勝争いを演じていました。
ただ、勢いというのは一時期のものであり、昨シーズン限りのものです。
今シーズンは真の実力が試されると言った中で、未だ無敗であり拮抗したゲームをしっかり勝ち切っている印象です。
今回のシティ戦もそうですし、PL4節マンU戦での勝利に表れている通り、シーソーゲームを制する力を持っていることを証明しています。
高い守備力を基礎に、ウーデゴールを中心に繰り出される迫力のある攻撃。そして新加入ライスの適応。
もはやチャレンジャーではなく、シティと並ぶ優勝候補として堂々とした戦いぶりを披露してますね。
もちろんシーズンがまだ序盤ですが、この安定感があれば悲願の優勝は成し遂げられるでしょう!!
リーグ戦は安定しているチームは制する!!
マンチェスターシティの強みと弱み
最後にシティの強みと弱み3選を見ていきましょう。
・チャンスメイク力に低下(弱み)
まず弱みとして挙げられるのは、「チャンスメイク力の低下」です。
昨シーズンの3冠達成の立役者であるギュンドアンとデ・ブライネがそれぞれ退団と離脱でいない現在。
代わりにチャンスメイカーとしてプレーしているのが、アルバレスとフォーデンです。
どちらとも非常に若い選手でありながら素晴らしい才能を持ち、今シーズンすばらしい活躍を見せてくれています。
ただ、今回の試合では世界トップレベルであるアーセナルを相手に不十分なパフォーマンスでした。
非常に堅い守備を持つアーセナル相手になかなか良い形でボールを受けれず、受けたとしても判断ミスなどでチャンスを無駄にしていた印象。
もちろんギュンドアンやデ・ブライネは文句なしのトップレベルの選手であり、アルバレスとフォーデンはそこを目指している選手。
ギュンドアンたちと差があるのは当然ですし長期目線で成長させるしかないですが、今シーズンのタイトル獲得という面では怖いところ。
グアルディオラがどのように対応するのか注目ですね。
・新加入選手の適応(弱み)
続いて弱みとして挙げられるのは、「新加入選手の適応」です。
先述の通り、ギュンドアンを筆頭に複数人が退団したシティは新たに選手を獲得。
ただ、まだまだパッとしたパフォーマンスは見られません。
コヴァチッチやヌニェス、デュクという新加入組は時折良いプレーをしますが、コンスタントではない。
まだ加入したてなので、これから適応していくと思いますが、先述のチャンスメイク力の低下を解決するためにも早めの適応が求められます。
特にリーグ戦においては、アーセナルという強力なライバルがおり、リバプールも復活。なかなか勝ち点を取りこぼせない現状です。
リーグ戦で優勝争いを演じるためにも、新加入選手がいち早く適応してくれることを祈りたい。
・戦術の幅が広い(強み)
最後に、強みとして挙げられるのは「戦術の幅が広い」ことです。
以下のハイライトで(2:36)、(3:06)、(5:50)の3つのプレーにシティの強さが見られます。
この試合、アーセナルはしっかりシティ対策を行なっており、組み立てやチャンスメイクをうまく阻害していました。
結果として、シティの攻撃は停滞しシュート4本で終わっています
しかし、4本という数字上は少ないチャンスでしたが、質は良かったです。
その質の高いチャンスを作り出したのは、間違いなく戦術の幅の広さのおかげです。
組み立てや中央での間受けを阻害するアーセナルに対して、シティが活用したのはハーランドのフィジカルを活かしたポストプレー。
上画像のように、ショートパスでの組み立てを諦め、ロングボールでの組み立てをしっかり行えるところがシティの強みですね!!
これはアーセナルにはない強み。やはり優勝候補筆頭はシティといえます!!
負けはしたが、やはりシティは世界最強だと思わせてくれる。
まとめ
今回はアーセナル対シティから強みと弱みを解説しました。
最後に両チームの強みと弱みを振り返りましょう。
強みと弱み ・両チーム高い守備力を誇る ・アーセナルはウーデゴール頼りだが、勝負強さは本物 ・シティはチャンスメイク力に課題があるが、戦術の幅は広すぎる
実力が拮抗したチーム同士の試合で、本当に見応えがある試合でしたね。
やはり強いチームというのは非常に守備が堅いということを改めて証明された感じです。
シティもアーセナルもスタートダッシュに成功して、序盤ですが良い位置についけています。
昨シーズンと同様に、素晴らしい優勝争いを演じてくれるかと思うと、ワクワクが止まりませんね。
今シーズンも両チームから目を離せません!!
今回の記事で何かご意見等ございましたら、気軽にコメントしてください。
また、両チームのその後を分析した記事もありますので、ぜひご覧ください。
・アーセナル
・マンチェスターシティ
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント