どうも、がんばらないネコです。Twitterで活動しているサッカー分析ブロガーです。
バルセロナ対バイエルンの分析記事書きました🧐
— がんばらないネコ@サッカー分析屋 (@Ganbaranai_Neko) September 17, 2022
・前半バルセロナが好調だった理由💪
・後半バイエルンが復調した理由👍
を分析→解説しています😁簡単な試合統括なら2分で読めますよ😆興味がある方はぜひご覧ください👍
マジでこの試合は勝ちたかったな〜😂https://t.co/gridaJOA7E
W杯ベスト16について、「優勝候補たちは順調に勝った?」「優勝候補の戦いぶりは?」など優勝候補の動向が気になる人は多いと思います。
今回の記事では、ベスト16での優勝候補の戦いぶりを解説しています。
この記事は次のような人にオススメです!
- 今大会の優勝候補を知りたい
- ベスト16での戦いぶりを知りたい
- ベスト8の展望と予想を知りたい
グループステージでは数多くの波乱があった後のベスト16に、「優勝候補はしっかりと戦っているか?」と思っている方も多いかと思います。
今回の記事は優勝候補の戦いぶりと問題、ベスト8の結果予想を詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「優勝候補の現状」や「ベスト4に勝ち上がりそうなチーム」などを知れますよ!
サッカーが好きな方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
筆者が選ぶ優勝候補一覧 ※前回記事と同じです
私の思う優勝候補を、A「優勝最有力」、B「優勝候補」、C「AとBのつまづき次第で優勝」の3つに分類しました。
今回の3試合目を含め、これまで何試合か見た中で「優勝できる力がある」と判断した国々です。
A:ブラジル
すべてのポジションにおいて弱点がないチーム。
圧倒的な個人技とそれに支えられた高速連携、安定した守備。攻守両面で文句なしのパフォーマンスを見せられる集団。
重要な試合が「ゴールがどうしても入らない日」にならない限り、優勝は堅いと考えられる。
B:スペイン、フランス
Aのブラジルと並ぶタレントを揃える両国。
やや守備が不安定な時があるのが課題だが、ブラジルと渡り合える数少ないチーム。
守備のミスがなければ、ブラジルを抜き優勝の可能性が十分ある。
C:イングランド、ドイツ、アルゼンチン ※ドイツは敗退
タレントは揃っているが、攻守両面で少し弱点を抱えるチーム。
弱点があまり出なければ優勝戦線に入れる実力はあるが、弱点が出ることが多い。
AとBの各国がつまづいた場合は、優勝の可能性がある。
優勝候補たちのベスト16を振り返ろう
優勝候補たちのベスト16を簡単に振り返りです。
優勝に向けて各チームがギアを上げてくる段階。どんな戦いになったでしょうか?
A:ブラジル(優勝最有力)
圧倒的な強さ。ジャイキリが起こる気配すら感じさせない。
前半で4−0。試合を早めに終わらせて第3GKを出場させる余裕っぷり。
試合内容としても、ここまでの戦いぶりと同じく、圧倒的な破壊力を持つ攻撃と極めて安定した守備を展開。
満身創痍の韓国は何もできず。
もちろんベスト8以降は強豪と戦うことになり、より難しい状況に陥ることもあるだろうが、負ける姿が想像できない。
それくらい強い。
ベスト4でアルゼンチンとやり合うことになるだろう!!
最後に韓国戦で気になったプレーを紹介。
日本やスペインが見習うべき奇想天外なプレー。予想できない攻撃は止めにくい。
エリア内でボールを持つヴィニシウス。韓国がシュートコースもパスコースもうまく消しています。
ここからどうするか?
ボールをすくい上げて浮き球パス。韓国はマークできず。
強烈なシュートを打ち込みました。
優等生すぎる日本やスペインにはない、予測不能の奇想天外なプレー。
もちろん規律ある攻撃よりも成功率は下がりますが、相手を混乱させるにはこのような攻撃が必要。
規律あるプレーと奇想天外なプレーがうまく融合しているブラジルはやはり優勝候補筆頭ですね。
B1:スペイン(優勝候補)
PK戦で無念の敗北。しかし、それまでに決着をつけれなかったのがすべて。
日本戦同様、攻撃がうまく回らない。もちろんチャンスはあったが、決定機と呼べるものはなかった印象。
一番問題だと思ったのが、直線的な攻撃や強引な攻撃が少なすぎて、相手が守りやすい攻撃になっていたこと。
元々サイド攻撃がうまく回っていないチームゆえに、中央からの突破を狙っているが、間受けばかりしようとしていた。
モロッコとしては、その「間受け」さえ潰せばスペインから失点することを容易に防ぐことができる。
日本戦でも同じだったが、間受けを潰しにくるモロッコCBの背後が空いているのに、誰も走り込まないしパスも出さない。
アセンシオが1度うまく抜けたが、90分間で裏を狙ったのはその1本くらい。
どんなプレーをしてくるのかを予測しやすいなら、戦力で下回っていても守りやすいことは容易に想像できる。
延長に入り裏を狙ったプレーなど直線的で強引なプレーを増やしたが時すでに遅し。モロッコに自信を与えてしまったかな。
また守備面で気になったのは、カウンタープレスの強度が足りず、プレスを抜けられることが多かったこと。
もちろん相手のカウンターをすべて防ぐのは不可能だし、どんな試合でも少なくとも3、4回はカウンターを受ける。
しかし、この試合においては何度もプレスを抜けられて、危険なカウンターを何度も食らっていた。
カウンタープレスがうまくいかなったことで、ショートカウンターという武器も機能せず、より得点の可能性が低くなる。
悪い時のスペインが100%出ていた試合でしたね。
「ポジショナルプレー」というプレースタイルを続けるべきと思いますが、現実をまったく無視するのはやはりダメだと改めて感じた。
グアルディオラのシティも哲学を軸にしているが、年々現実路線を取ってきている印象。
普通にカウンターするし、裏1本で得点を狙ったり。バルサ時代では考えられない攻撃をしている。
今後どのような道を進むのかを注視していきたい。
理想と現実の差を痛感した試合だったな〜。
最後にモロッコ戦で気になったプレーを紹介。
ゴール前の人数が少ない。いつもは多いんだけど。
後半残り15分から、選手を交代して直線的な攻撃や強引な攻撃が増えた印象。
それによって、モロッコ守備も少しずつ崩れてきていた。
しかし、最後の最後、「ゴールを入れる」というプレーがまったく足りなかったスペイン。
途中で入ったWGニコがドリブルでモロッコ選手たちを引きつけます。
その間に、途中で入ったFWモラタがCBの裏を狙う。
ニコからモラタへスルーパス。非常にいい攻撃ですが・・・
おもしろいくらい誰も走りこんでこない。せっかく苦労してモロッコ守備を崩したのに。
FWモラタは味方を信じてクロスを上げたが、流れていくボール。
消極的なプレー。この試合を表しているプレーでしたね。
この点に関しては、日本を見ならないましょう。自分たちが逆転された場面を思い出して。
味方のパスに泥臭く食らいつくこと。そういうプレーが得点を生むのです。
ネーションズリーグでは、しっかりとゴール前に人数をかけていたんですけど、この試合ではまったくでしたね。
B2:フランス(優勝候補)
順当な勝利。危ない場面もあったが、フランスらしく最後は勝利をかっさらう。
ポーランドはかなり気合を入れて守備しており、なかなかチャンスが作られない中でのジルーのゴール。
正直、隙という隙ではなかったが、それをしっかりものにできる決定力はブラジルと並ぶ強さ。
またエムバペの2ゴールも圧巻。エースという名にふさわしい活躍を見せ続けている23歳に脱帽ですね。
一方で、やはり守備が甘い時が多い。
初戦からずっと甘い守備を見せているところが弱みであり、ブラジルとの違い。
今回はPKからの1失点のみだが、試合を通じて危ない場面が多々あった。
次戦はイングランド。甘い守備を見逃してくれるような相手ではない。
甘い守備を最小限にできるか?そこが勝敗を分けるでしょう。
ブラジルと並ぶ決定力。非常に強力なチームですね。
最後にポーランド戦で気になったプレーを紹介。
一瞬の隙を逃さない得点。
エムバペがスペースに移動します。
ポーランド選手が少し遅れてプレスに来ますが、フランスはこの「ほんの少しだけ得た時間」を活用します。
プレスが間に合わないようにターンした瞬間にスルーパス。そして、タイミングよく抜け出すFWジルー。
そして体勢は悪かったが、しっかり決め切る力。
このプレースピードについて来れるチームはほとんどない。
やはり優勝できる力があるチームだと、改めて思ったプレーだった。
C1:イングランド(AとBのつまづき次第で優勝)
セネガルをまったく寄せ付けず完勝。このレベルだと問題ない。
前線の選手が躍動し、MFベリンガムは異常。19歳じゃないでしょ、あの凄さは。
あと、フォーデンのプレーも素晴らしかった。シンプルで効果的なプレーを知ってることがわかる。
一方で、やはり組み立てに難がある。
ボランチのライスを含め、「どこにどのタイミングでポジションを取るか?」がわからない場面が多い。
次戦のフランス戦では穴になりかねない。すぐに修正できる問題ではないので、応急処置を施したい。
とりあえずはベスト8。どこまで行けるだろうか?
最後にセネガル戦で気になったプレーを紹介。
強力なトランジション。今のイングランド最大の武器。
セネガルの攻撃を止めて、ルーズボールを奪いに行くイングランド。
MFベリンガムが奪いカウンター。
イングランド選手が続々と上がってくる。
ベリンガムが抜き去り3対2の数的優位。
数的優位を活用してゴール前に迫る。
きっちりシュートを決めて得点。
初戦からトランジションの強さが際立っているイングランド。
いろんな課題はあるが、このトランジションはどのチームにとっても脅威となるはず。
C3:アルゼンチン(AとBのつまづき次第で優勝)
順当な勝利。多くのチャンスを作れたことは大きな収穫。
終盤にかけてヒヤッとする場面があったが、こちらも決定機を作っていたので問題なし。
試合前半はオーストラリアの堅い守備に苦しんだが、安定した守備で相手に主導権を握らせなかったのは素晴らしかった。
そして、後半開始早々の追加点。メッシを経由しない形での得点は1点以上の価値がある。
オウンゴールでの失点を許した後に少し慌てた。ただ、ギリギリで防いでいたことはサウジ戦からの成長。運も良いね。
もちろんもっと安定した守備を90分間続けるべきだが、苦しい時間帯を耐え抜いたことは大きい。
次戦はオランダ。激戦必至だが、しっかり勝ってくれるはず!!
ディマリアが休めたことはマジで大きい。
そして、中6日もうれしい。
最後にオーストラリア戦で気になったプレーを紹介。
疲労が感じられた寄せの遅さ。まあ、中2日だったから仕方ないかな?
まず上のように簡単にパスを出される場面が多かった。
クロスに対する対応も焦ってたように見えます。
ボールが流れて、終了間際に大ピンチ。
ただ、運が向いている。GKの手に当たり防ぎました。
決勝トーナメントになってくると、運も必要になってくる。
調子も上がってきているし、運まで掴んでいるとなると、やっぱり期待してしまいますね。
優勝まで突っ走れ、アルゼンチン!!
ベスト8の展望と予想
最後に、ベスト8の展望と予想について書いていきます。
スペインを除けば、優勝候補や次点のチームが順当に上がってきた今大会。
ベスト8から強豪同士の対決になるので、どのような試合になるでしょうか?
アルゼンチン対オランダ
アルゼンチンがやや優位。2−0か3−1でアルゼンチンの勝利。
まずオランダの試合は、ベスト16アメリカ戦しか見てないので、アメリカ戦が超不調だったかもしれません。
ただ、もしあれが通常運転だったとしたら、強いチームだとは思いませんでした。
グループステージでも、カタール、セネガル、エクアドルと強いチームとはやっていない。
アメリカ戦では、数多くのチャンスを作られて、決定機の数ならアメリカの方が多かった印象。
アメリカに決定力のある選手がいなかった分、試合には勝利したが、お世辞にもいい試合をしたとはいえない。
カウンターは驚異的だが、ポゼッションはそこまで強くない。
守備に関しては、緩い時が多い。だからアメリカに主導権を握られ、チャンスを量産された。
アルゼンチンにとっては、メキシコやオーストラリアに比べて点を取りやすい相手だと思う。
脅威的なカウンターに脅かされる機会はあるだろうが、それ以上にチャンスを作れるはずだし、今のアルゼンチンには決定力がある。
比較的オープンな試合展開になるだろう。
連携の質や決定力で上回るアルゼンチンが勝利すると予想。
アルゼンチンには、油断せず思い切ってプレーしてほしいですね。※私はアルゼンチンを応援しています。
正直アルゼンチンには前半で勝負を決めてほしいし、それができる相手だと思う。
クロアチア対ブラジル
ブラジルが優位なことは確実。3−1でブラジル勝利と予想。
すべてのポジションで優れた選手が揃い、攻守ともに連携の質も高いブラジル。
クロアチアは複数のポジションで優れた選手はいるが、チーム力では明らかに劣る。
以上のように戦力的にはブラジルが優位。
ただ一番の気になることは、ブラジルが体力的にも優位なことでしょう。
これまでクロアチアはほぼ同じメンバーで戦い、日本戦ではPK戦までもつれています。
一方でブラジルは、GS第3戦は控え組で戦い、ベスト16韓国戦は前半で勝負を決めて、後半は流して終わり。
クロアチアにとって、耐える試合になる分、体力的に不利なのが余計に嫌ですね。
すべての面でブラジルが優位なことに変わりはありませんが、決勝トーナメントなので何が起こるかわかりません。
ブラジルが負ける姿を想像できませんが、クロアチアの健闘を祈りたいですね。
クロアチアは事実上の決勝戦。
どこまで粘れるか?
イングランド対フランス
フランスが優位と言える。3−2でフランスの勝利と予想。
まず両チームとも後方の守備は、決して安定しているとはいえない。特にCBの性能がチーム内で一番低い。
フランスは毎試合失点しているし、イングランドも毎試合危ない場面がけっこうある。
一方で攻撃に関しては、どのポジションもタレント揃いで、連携の質も非常に高い。
なので、スコアレスにならず、撃ち合いになると思われる。
ただ、そこで差がつくのが、決定力の差。
アメリカ戦で大苦戦したイングランドに対して、どの試合も圧倒的決定力で勝ってきたフランス。
主力が並ぶ今回の試合では、決定力で勝るフランスに分があるといえる。
もちろんフランスが「ゴールが入らない日」を引き当てれば話は別だが、通常運転ならイングランドは勝てないだろう。
イングランドがどこまでフランスを追い詰めるか?
非常に見応えのある試合になるはずなので、ベスト8で一番ワクワクする。
絶対リアタイしよう!!
フランスの緩い守備が露呈すればイングランドが勝つかもな〜。
ポルトガル対モロッコ
ポルトガル優位だが、モロッコは難敵。延長戦に入って2−1でポルトガルが勝利。
今大会ポルトガルの試合はベスト16スイス戦しか見てないので、実力を十分見れてません。
ただ、スイス戦を見る限り、中盤の選手たちの流動性が非常によく、スイスがしっかりマークできる状況を作っていなかった印象。
スイスも素晴らしいチームでしたが、ポルトガルをまったく捕まえられず、後手に回ることがほとんどでしたね。
守備面に関しては、すごい堅いというわけではないが、平均より少し上のレベルかな?
ロナウドが出なければ守備をしない人がいないので、簡単にはチャンスを作らせてはくれないチーム。
ポルトガルは攻守においてうまく回っているといえますね。
対するモロッコは、クロアチア戦とスペイン戦を見た限り、本当に守備が堅いチーム。たぶん今大会1、2位を争うと思う。
相手のキープレイヤーや危険な連携プレーに対する対策とその実行力が素晴らしく、ベスト16ではスペインに何もさせなかった。
カウンターを含め攻撃の質が低いのが残念だが、PK戦があるトーナメントでは大きな問題とは思わない。
ベスト8でもPK戦まで想定してプレーしてくるはずなので、ポルトガルとしても苦戦必至でしょう。
ただ1つモロッコにとって問題なのは、ポルトガルが柔軟なチームだということ。
クロアチアは中盤トリオを抑えれば攻撃が止まり、スペインは中央を封鎖すれば攻撃が止まる。いわば柔軟性のないチーム。
一方でポルトガルはポゼッションもある程度できるしカウンターもできる。中央でもサイドでもある程度できる。
なので、少し的を絞りづらい相手であり、今大会で見せているような「相手の最大の武器を全力で潰す」という戦い方はそこまで効かない。
柔軟なポルトガルに対して、モロッコがどのような守備をしてくるのか?
モロッコの守備に注目して試合を観戦したい。
まとめ
今回は「優勝候補たちのベスト16での試合内容」を解説しました。
最後に優勝候補たちの現状を振り返りましょう。
優勝候補たちの現状 ・ブラジル:負ける姿を想像できない強さ。 ・フランス:決定力は相変わらずだが、甘い守備は直らず。 ・スペイン:悪い時のスペインが存分に出て敗退。 ・イングランド:組み立てに問題はあるが、前線の躍動に期待。 ・アルゼンチン:優勝に向けて、いい感じに死線を潜り抜けてる。
優勝候補筆頭のブラジルは4−1で韓国を粉砕。体力面も含め順調すぎる。
フランスの決定力は異常だが、失点数を上回ることを必ず求められるのが怖いところ。
スペインは力不足。一発勝負という状況での戦い方を習得するべき。哲学は捨てなくていいが、あまりにも理想を追いすぎていると思う。
イングランドは前線の躍動が希望。不安定な組み立てとDFラインの対応の悪さがあまり露呈しないことを祈りたい。
アルゼンチンは大きな運も掴んでいる感じ。これからさらに強い敵とやり合うことになるが、チームもうまく回っているし大丈夫かな。
前戦と同様、優勝に向けて良いムードを持っているブラジル、フランス、アルゼンチンが頭1つ抜けた存在と言える。
今後の優勝候補たちの戦いを引き続きに注視していきましょう!!
今回の記事で何かご意見等ありましたら、気軽にコメントしてください。
また、これまでの優勝候補の戦いをまとめた記事もありますので、ぜひご覧ください。
・レビュー①
・レビュー②
・レビュー③
惜しくも日本は敗れてしまいましたが、W杯はまだ続きます。
これからは本当に実力があるチーム同士の激戦ばかり。一瞬の隙が勝敗を決定づけます。
息をする余裕すら与えてくれないほどの激戦を一緒に観戦しましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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