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— がんばらないネコ@サッカー分析 (@Ganbaranai_Neko) December 28, 2022
シティ対トッテナムについて、「なんでシティは負けたの?」「トッテナムの勝因は?」など気になる人は多いと思います。
今回の記事では、シティ対トッテナムの試合を解説しています。
この記事は次のような人にオススメです!
- シティの問題、足りなかったことを知りたい
- トッテナムの良かった点を知りたい
- トッテナムの弱点を知りたい(2023年2月時点)
前回対戦で大敗したトッテナムの勝利に、「何があったんだ?」と思っている方も多いかと思います。
今回の記事はシティの問題と足りなかったこと、トッテナムの良かった点を詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「シティの狙い」や「勝敗を分けた点」などを知れますよ!
シティやトッテナムを応援している方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
シティの敗因:中央での攻撃が機能せず
前回対戦では4−2とトッテナムを粉砕シティ。
今回も同じように戦って、試合を支配し、トッテナムのホーム戦でありがながら勝利を収めることができたと思います。
しかし、結果は0−1で敗北。
シティの敗因は、トッテナム側が良かったというよりも、シティ側のパフォーマンスが悪かったことが原因です。
それでは、シティ敗因を詳しく見ていきましょう。
シティの狙い:トッテナム3CBと数的同数を作る
前回と同様に、トッテナムの弱点(後述)をしっかりついていたシティ。
シティお得意のFW〜MF間のライン支配から、スムーズにMF〜DF間のラインを支配に移れていました。
以上のように、ラインを突破し、ゴールチャンスを作る準備はしっかりできていたシティ。
しかし、ここでシティ側の誤算がありました。
シティの誤算①:シウバ、アルバレス、ハーランドの不調
シティの誤算1つめは、MF〜DF間のラインの攻略を担当していた3人が不調だったことです。
シティの戦略上、ゴールを狙うのはシウバ、アルバレス、ハーランドの3人です。
ハーランドはこれまで25ゴールを決めている怪物
アルバレスはワールドカップで大活躍した新星。
シウバはシティ屈指のインサイドハーフ。
ペップも「この3人ならトッテナムを攻略できる」と踏んでいたでしょう。
しかし、今回の対戦では予想が外れてしまいました。
トッテナムのライン間に侵入したシウバが、トッテナムCBを抜き去ってチャンスを作ります。
FWハーランドはこの有利な状況を活かしたいですが・・・
シウバとハーランドはうまく連携できずチャンスを潰してしまいました。
しかし、まだWGグリーリッシュがフリーでいるので終わりではありません。
と思いましたが、シウバはミドルシュートを選択。威力もコースも悪かったシュートはトッテナム側の脅威とならず。
チャンスを活かすことができませんでした。
以上のように、3人で連携を行うことは皆無で、トッテナムにとって守りやすい攻撃ばかりに終始していました。
そんな中で、よりシティを苦しめてしまったのは、「自滅による失点」です。
シティの誤算②:自滅による失点→トッテナムが守備的に
シティとしては、0−0で試合が進んでいっても問題なく、トッテナムの疲れたタイミングで猛攻をしかけて得点を狙えました。
しかし、シティは自らのミスで失点してしまいました。
ボールを持つロドリ。まだ開始早々なのでセーフティにいきたいところですが・・・
リスキーな縦パスを選択して、トッテナムに狙われます。
トッテナムの狙い通りパスカットされ、危険なカウンターを喰らいます。
さすが2人では止められず、ケインに得点を決められてしまったシティ。失点した時間帯も悪い。
この失点によってトッテナムは、攻撃をする必要がなくなり、より守備的にシフトすることができました。
言い換えると、トッテナムは守備にスタミナを割くことができ、90分間耐え切れる状態になっていました。
トッテナムの良かった点①:ポゼッションを放棄
今回の対戦は、シティの自滅のような形で決着がつきましたが、トッテナム側も良かった点があります。
1つ目は、「ポゼッションをある程度放棄した」ことです。
前回対戦のポゼッション率は42%でしたが、今回は35%と低下していました。
ポゼッション放棄が良かった理由は、トッテナムの弱点を隠し、守備でペースを作ろうとしたからです。
今のトッテナムは後方からの組み立てがかなり苦手な印象(後述)。
無理なパス回しからカウンターを受けるシーンが何度もあり、試合のペースを相手に譲る場面が見受けられます。
前回のシティ戦でも、シティに対抗してボールを持とうとしていましたが、大半が失敗に終わり大逆転負けを喰らいました。
その反省を活かして、今回は無理に組み立てはせず、少し危ない場合はロングボールに逃げたりしていましたね。
この試合でも組み立てはうまくいかず、シティのプレスに苦しめられます。
しかし、今日はある程度割り切ってポゼッションを放棄し、単純にロングボールを蹴り込む。
前線にいたケインにつながりませんでしたが・・・
1点を守り切れば問題ないので、ポゼッション放棄は正しかったでしょう。
以上のように、「守備的にいく」とかなり割り切って戦えたことが、トッテナムの勝因の1つですね。
トッテナムの良かった点②:前線3人によるカウンター
トッテナムの良かった点2つ目は、「前線3人によるカウンターが機能した」ことです。
前回の対戦を含め、最近のトッテナムはケイン以外の攻撃陣が不調で、カウンターがあまり機能してませんでした。
昨季プレミアリーグ得点王となった孫興民も今シーズンは不調で、ボールロストが非常に多い印象です。
しかし、今回のシティ戦はソン含め前線3人が見事なパフォーマンスを発揮し、多くのチャンスを作りましたね。
シティの攻撃を止めてカウンターを狙うトッテナム。最近はカウンターがうまく決まらないが・・・
ボールを受けるソンフンミン。それに対応するシティMFロドリ。
ロドリを振り切り一気に駆け上がるソンフンミン。シティも追いつけないほどの速度。
必死に戻ってきたシティが止めましたが、以上のようなカウンターを何度もやり、90分間脅威になり続けていましたね。
結果として、追加点を入れられたくないシティもそこまで攻撃に比重を置けなかったはず。
守備的なトッテナムと攻撃に比重を置けないシティという構造になったため、トッテナムに勝利が近づいたと思います。
シティがやるべきこと:中央の強化
今回、自滅する形でトッテナムに敗北したシティ。
そんなシティがやるべきだったことは2つ。
- デ・ブライネなどの投入
- ミドルシュートを狙う
1つずつ見ていきましょう。
提案①:デ・ブライネ、ギュンドアン、フォーデンの起用
今回の敗因は中央での破壊力のなさ。それを強化すれば普通に勝てた試合だと思います。
特にハーランドにパスを供給できる選手を配置することが足りていなかった印象。
なので、デ・ブライネやギュンドアン、フォーデンといった選手をライン間で配置べきだったでしょうう。
元々トッテナムの弱点はボランチ付近の守備であるため、デ・ブライネなどを活かすことは容易。
しっかりとカウンター対策をしつつ、ライン間にボールを通し、あとはインサイドハーフがチャンスを作る。
これだけで勝てたと思うのですが、交代でもあまり動きがなかったことは残念です。
提案②:ミドルシュートを連発する
トッテナムの弱点(後述)であるミドルシュートをもっと狙っても良かったと思います。
先ほどの述べた中央強化によってトッテナムをもっと自陣に押し込み、弱点を狙ってミドルシュートからの得点は十分狙えたはず。
しかも、デ・ブライネやフォーデンなどミドルシュートが得意な選手もいる。
正直、綺麗な崩しを狙いすぎていたと思います。
トッテナムの弱点を振り返る(2月度)
最後に2023年2月現在に確認されるトッテナムの弱点を解説していきます。
調査した試合は、1月にあったフラム戦、アーセナル戦、シティ戦(2試合)の4つです。
今回シティが突いていた弱点もありますでの、ぜひご覧ください。
トッテナム弱点①:2ボランチの負担が大きい
1つ目の弱点は「2ボランチの負担が大きい」ことです。これが一番大きな悩みですね。
5−2−3のような陣形を取るトッテナムですが、前線の守備が緩く、後方が前がかりな守備をあまりしません。
結果として、ボランチ付近のスペースが空きがちになり、どの試合でも相手がチャンスを作る起点になっています。
トッテナム弱点②:前線の守備が緩い
2つ目の弱点は「前線の守備が緩い」ことです。さきほど述べましたね。
現代サッカーにおいて、FWやWGといった前線の選手たちもしっかり守備を行う必要があります。
しかし、現在のトッテナムは前線の守備が不十分で、MF〜DF間のラインへの侵入を簡単に許しています。
もちろんカウンター要員を残すことになるのでデメリットばかりではありませんが、もっとうまくする必要があると思います。
トッテナム弱点③:CBがあまり頼りにならない
3つ目の弱点は「CBがあまり頼りにならない」です。
前回のシティ戦でも、CBが驚愕のミスを犯して、致命的な4点目を喰らいました。
前線〜中盤までの守備もうまくいっていない中で、DFラインも不安定なところがトッテナムにとって大きな問題ですね。
以上のように、チーム全体の守備がうまくいっていないため、22試合して31失点。TOP10の中で失点数1位です。
トッテナム弱点④:ボランチがDFラインに吸収されがち
4つ目の弱点は、「ボランチがDFラインに吸収されがち」なことです。
これはトッテナム守備の悪い癖ですが、ボランチがよくDFラインに吸収されて、ミドルシュートへの対応が甘くなっています。
5バックでDFラインを構築しているのも関わらず、ボランチまでDFラインの守備に参加するのは謎です。
これに加えて、前線の選手が守備をあまりやらないので、余計にミドルシュート圏内のスペースが空きます。
しかも、中盤に人がいなくなるで、トランジションにもうまく対応できません。
どうにかしたほうがいいですが、今のところ改善の兆しは見られません。
トッテナム弱点⑤:組み立てが下手
5つ目の弱点は、「組み立てが下手」です。
コンテのチームらしいと言えばそうですが、ハイインテンシティを誇るチーム相手には大苦戦します。
原因としては、「ポジションを取るのが遅いこと」や「スペースを作る選手の不在」が挙げられます。
組み立てをうまく行うための土台が整っていないチームなので、ボールロストから危険なカウンターを受けがちです。
トッテナム弱点⑥:ケイン以外が起点になれない
最後に、弱点6つ目は、「ケイン以外が起点になれない」ことです。
現代最高峰のFWであるケインは相変わらず素晴らしいプレーを連発し、どのチームにとっても止められない存在です。
しかし、ケイン以外のソンフンミンやクルセフスキーは不調で、相手DFに潰されることが非常に多いです。
残念ながら攻撃の起点になれる選手が少ないため、カウンターからの得点を期待できないチームになっています。
まとめ
今回はシティ対トッテナムを解説しました。
最後に試合内容を振り返りましょう。
シティ対トッテナム ・シティの狙いは良かった ・前線の不調によって攻撃が回らず ・トッテナムは運良く試合を有利に展開
今回の戦いは、シティにとって勝てた試合だったといえます。
前回同様、トッテナムの弱点をしっかり突いてチャンスを作る準備はできていました。
しかし、チャンスを作るプレーがほとんどうまくいかず。結果的に0−1で敗北していました。
アーセナルが敗北した中での試合だっただけに勝ちたかったですね。
一方のトッテナムは、攻守両面で弱点となる部分が多いので、シティに勝ったとはいえウカウカしてられない状況です。
特に2ボランチの負担の大きさはすぐに解決したほうがいいで。
トランジションの重要性が増している中で、中盤の守備が緩いことは致命傷になりかねません。
システム変更を早急にしないとTOP4を逃すことにも繋がります。
すぐさま改善してほしいですね。
今回の記事で何かご意見等ございましたら、気軽にコメントしてください。
また、先日行われたマンチェスターダービーの分析記事もありますので、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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