真価を問われたアーセナルはシティの自滅によって助けられ5−1の大勝で幕を閉じた

サッカー分析

リーグ優勝を争う上で両チームとも負けられない中迎えたライバル対決。会場はアーセナルのホーム”エミレーツアリーナ”。

試合前の会見でアルテタ監督は「It would be a big boost for us.」と述べ、もし勝利すれば優勝への大きな後押しになると発言。それほどアーセナルとしては重要な一戦でした。

ここ数年アーセナルはシティになかなか勝ててませんし、一昨年も去年もリーグ優勝をかっさわれている。優勝するためにはなんとしてもシティを倒したい。

そんななか始まったライバル対決は、多くの人の予想を覆す展開に。

開始わずか2分でアーセナルが得点。シティCBアカンジの個人ミスから最後はキャプテンのウーデゴール。

https://www.youtube.com/watch?v=4-H15-CeFQo より

幸先よくスタート切ったアーセナル。対してシティは「またミスから失点か・・・」というようにグダグダなプレーが続く。

完全にアーセナルペースで試合は進んで行き「シティはこのまま負けるのかな?」と思っていましたが、なぜかシティがペースを握り始めます。

試合前にアンリが言っていた「Odegaard used to run the show, he doesn’t run the show anymore」という言葉。「run the show」=「物事や状況を仕切る」。

超意訳すれば「こういうビッグゲームでアーセナルは守備的すぎないか?それで優勝できるのか?」。アンリの忠告通り、シティにボールを渡し多くのチャンスを作られてしまうアーセナル。

ホームでの重要な1戦で素晴らしいスタート切ったはずなのに、前半はシュート本数で負けポゼッション率でも負けた。

ギリギリのところを凌いで前半は1−0で終えましたが、試合の雰囲気は「シティが逆転しそうだな」といった感じ。

そんな中でアルテタはハーフタイムに指示した模様。試合後の会見で「whether he told the team to go for it more in the second half?(後半はもっと頑張れとチームに言った?)」という質問に「Yeah.」と回答。

若干盛り返したアーセナルですが、シティの素晴らしい攻撃が襲い掛かり同点にされる。

HIGHLIGHTS | Arsenal 5-1 Man City | Odegaard, Haaland, Partey, Lewis-Skelly, Havertz, Nwaneri Goals
Four second half goals saw City suffer a first Premier League defeat of 2025 as we fell to a 5-1 defeat away at Arsenal....

https://www.youtube.com/watch?v=4-H15-CeFQo より

これぞシティといった完璧な崩し。サビーニョが逆サイドから走ってきてポケットに侵入→フォーデンがタイミングよくパス→シウバがDFを引き付ける→ハーランドが1対1を制する。

個人的にはアーセナルがこういう攻撃を見せるべきだったと思う。なんであんなに消極的だったのか?

以上のように、後半になってもシティペースで試合は進み同点弾も生まれましたが事態は急変。

https://www.youtube.com/watch?v=4-H15-CeFQo より

「得点後5分間は気をつけろ」とよく言われますが、フォーデンが危険なパスミスを犯し逆転弾をプレゼントしてしまいました。

試合後の会見でアルテタが「I think that was a turning point.」といっていたように、このゴールは大きなターニングポイントに。

一方ペップは「the pass was not good, but the decision to make that pass was perfect」と発言。「パス自体は良くなかったけど、状況的に判断は正しかった」と。

たしかにサビーニョやハーランドが前方におりカウンターが決まりそうな場面であるが、今のチーム状況、そしてアーセナルホームということを踏まえるとリスクが大きすぎたんじゃないかと個人的には思います。

で、2−1になったあと試合はシティの完全崩壊という結末に向かっていきます。

・3点目

https://www.youtube.com/watch?v=4-H15-CeFQo より

・4点目

https://www.youtube.com/watch?v=4-H15-CeFQo より

・5点目

https://www.youtube.com/watch?v=4-H15-CeFQo より

試合後ペップは「the last 20 minutes we fell down.」、最後の20分間は完全に転がり落ちってしまったと。

ストーンズは「how we played in that last 30 minutes was not acceptable.」、最後の30分間の戦い方はまったくもって受け入れられないと。

サビーニョは「we started doing things the coach didn’t ask of us.」、ペップの言う通りにプレーしなくなったと。

シティのメンバーから見ても最後の20、30分は自分たちを見失い完全に崩壊したといった感じだったらしいです。

https://www.flashscore.co.jp/match/8E9Tec1C/#/match-summary/match-statistics/2 より

スタッツを見てもアーセナルが完全に支配していたのがハッキリわかる。シティのシュート1本が衝撃ですね。

以上のように、この試合もシティは自滅の道に進み、それによって息を吹き返したアーセナルの大勝で幕を閉じました。

何度目の自滅か・・・

試合後ペップは「We can be fragile(私たちは脆い)」と。この言葉がこの試合、いや今シーズンのシティのすべてです。

今シーズンのシティはどこに向かうのでしょうか?

一方のアーセナルは優勝に向けて大きく前進した印象でしょうか?

試合中盤の戦い方はよくなかったと思いますが、序盤と終盤に見せた圧巻の攻守はとてつもなくハイレベルでしたね。

なんといってもサカがいない中でハイレベルなプレーを見せたことが大きな収穫と言えるのではないでしょうか?

現在リバプールとは6ポイント差。リバプールは1試合消化が少ないのでまだまだ差は大きいです。

そして、リバプール自体が非常に調子が良くなかなか下がりそうもないことがアーセナルにとっては苦しいところ。

しかし、ウーデゴールが試合後に「I think it’s a big boost」と述べたように、今回の勝利が大きな後押しになるのは間違いない。

ここ2シーズン優勝を逃しているアーセナルは、今回の試合をきっかけにして優勝できるでしょうか?

今シーズンもプレミアリーグから目を離せませんね!!

今季も最後の最後までプレミアを楽しみ尽くしましょう!!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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