サッカー大好き”がんばらないネコ”です。
今日は話題のサッカードキュメンタリーであるオールオアナッシングのアーセナル編の感想を書きたいと思います。
【オールオアナッシング アーセナル編 感想】サッカー好きには絶対見てほしい作品
オールオアナッシングのアーセナル編、皆さん見られましたか?これまでマンチェスターシティやユベントスなどありましたが、今回はアーセナル。
サッカーファンにとっては素晴らしいドキュメンタリーであるAll or nothing。今回も私は一気見しました。
今回はオールオアナッシングのアーセナル編の感想と皆さんに共有したいと思います。
オールオアナッシング(All or Nothing)とは?
まずオールオアナッシング(All or nothing)とは、Amazon prime videoでやっているあるプロスポーツチームの舞台裏に迫るドキュメンタリー番組です。
1シーズンに渡り密着し、私たち観客側が普段見られない裏側をたくさん見ることができ、プロスポーツチームが普段どのようなことを、どのように取り組んでいるのかを知れます。
特に選手や監督、コーチたちの人間模様を見られるのが非常に珍しいですね。彼らをスーパーマンと勘違いしがちですが、彼らも私たちと変わらない1人の人間だと気付けますね。
勝利と敗北、連敗、ケガなどを生き抜く人間たちによる1シーズンの山あり谷ありの感情的なストーリーを見せてくれるのが、このオールオアナッシング(All or nothing)です。
アーセナルとは?
今回密着されたチームは、現在世界最高のサッカーリーグと名高いイングランドプレミアリーグで戦っているアーセナルです。
アーセナルは1886年創設のクラブで、これまで3回のリーグ優勝で、2003ー04シーズンに無敗優勝を成し遂げたこともある名門チームです。
また、イングランド国内カップであるFAカップでは、14回優勝という最多優勝数を持っており、イングランド国内でも、世界でも強豪に数えられるチームでもあります。
ただ、ここ10数年はなかなかリーグ優勝戦線に絡めず、ファンの期待に長らく応えられずにいるという現状です。
今回のオールオアナッシングでは、そのような期待に応えられずにいる名門チームにスポットライトを当てた形になっています。
ネタバレなし感想
ここからはネタバレなしの感想です。これ以降にネタバレ感想を書きますので、ネタバレが嫌な方はこの章まで読んでいただければと思います。
まずは、あらすじから。オールオアナッシングは、チームが置かれている状況によって異なるおもしろさを持ちます。先ほど少し言いましたが、アーセナルはファンから優勝を期待されていますが、長年優勝できていない状況です。
今回は、そんな中で優勝を託された若き監督アルテタと、サカやロウなどの若手選手たちが、ファンの大きな期待を背負いながらも、優勝するための長い道のり一歩ずつ進んでいこうとしている姿に心打たれるストーリーになってます。
現在イングランドプレミアリーグは、世界一優勝するのが難しいリーグと言っても過言ではありません。
優勝候補のマンチェスターシティやリバプールは世界でも最強といわれるチームであり、そのほかのチームもかなり手強いチームばかりです。
優勝を目指すアーセナルは、長期的な計画のもと動いています。現在の目標は長らく遠ざかっているチャンピオンズリーグ出場。
そのためにはリーグを4位以上で終える必要がありますが、アルテタが監督に就任した2019ー20シーズン、そして2020−21シーズンはどちらも8位でした。
ちなみにアルテタは2016年にマンチェスターシティのコーチの就任し、3シーズン働いた後にアーセナル監督に就任しました。
言い換えれば、アルテタは非常に若い監督と言えます。この監督としての経験が少ない中で、名門復活を託されているアルテタのチャレンジは非常に心に来るところがありました。
アーセナルは2003ー04シーズンに無敗優勝を成し遂げたことで有名で、ファンもチームに非常に期待しています。今回密着した2021ー22シーズンもその期待は同じ。
その期待がアルテタに重くのしかかっているシーンが多々見られ、アルテタに会ったこともない私ですが、「もうちょっとアルテタに優しくしてあげてよ」と思っちゃうことがありました。
アルテタの仕事に取り組み姿勢、選手たちへの対応、そして家族との時間、そんなアルテタの大きなチャレンジを感情移入しながら見れますよ。
また、アルテタとともに優勝を目指す選手たちのストーリーも心にくるものばかりです。アーセナルは非常に若い選手が集まっているチームです。
名門なので才能ある選手ばかりですが、経験が少ない選手が圧倒的に多いです。やはりリーグ優勝する上で経験は欠かせません。
経験を積むには、絶対に時間がかかります。そこが今のアーセナルの一番苦しいところなんです。
ファンはいますぐ大きな結果を残してほしいと思ってますが、チャンピオンズリーグ出場やリーグ優勝は、そんな簡単に手に入れられるものではありません。
長期的な道を歩む選手たちと短期的な結果を求めるファンという構図が、今回のオールオアナッシングのおもしろさを際立たせます。
シーズン中どのチームでもありますが、敗北やケガなどうまくいかない時期を乗り越えようとする選手たちの姿も心打たれます。
そんな若き監督と若き選手たちが見せてくれる壮大なチャレンジストーリー。もちろんスポーツ特有のワクワクもしっかり感じることができます。
期待と現実の狭間で苦悩しながらも進んでいく選手たちの姿を見たい方は、ぜひオールオアナッシングのアーセナル編をご覧ください。
【ここからネタバレあり】筆者が震えた名シーン(各話)
ここからはネタバレありの感想です。各話ごとに一番心に残ったシーンをご紹介し感想を述べていきます。
ネタバレが嫌な方は、絶対に見ないように!!
第1話:新たな始まり
第1話の見どころは、なんと言っても開幕3連敗。先ほども言いましたが、過去2シーズンはどちらも8位で終えています。
このシーズンは、どうしてもチャンピオンズリーグ出場圏内の4位以上になりたいところでしたが、なんと開幕3連敗。
言わずもがな、批判の嵐に晒されるアルテタ。解任を望むファンの声が増え、インタビューでも解任について問われる状況。
人生は本当に思い通りに行かないんだなと、改めて認識しましたね。あれほどの才能を集めても、最悪の状況に陥るのかと。
ただ、そんな中でもアルテタや選手を支えようとするフロント陣(GMなど)の姿に感動しました。
現在のサッカー界は、監督をすぐに解任しがちなので、けっこう非情な世界になりつつあると思ってます。
しかし、長期目線でしっかりと進んでいこうするアーセナルに非常に好感を持てました。
第2話:ノース・ロンドン・ダービー
第2話の見どころは、アーセナルのレジェンドであるティエリ・アンリの言葉。「勝者のDNAを蘇らせる必要がある」というレジェンドの言葉で元アルゼンチン代表のアイマールの言葉を思い出しました。
アイマールは「負けた試合から学ぶことはない。勝った試合からしか学べない。」と、以前のインタビューで言ってました。
アイマールは言わずと知れた名選手であり、アルゼンチンのレジェンドです。あのメッシも憧れた選手の1人です。
やはりすごい選手というのは、「勝って当然」という気持ちなんでしょうね。負けるなんてありえないこと。だからこそ、彼らは試合に勝つ。
その点に関しては、まだまだ足りないアーセナルの選手たち。開幕3連敗しかり、過去2シーズン8位しかり、勝者のDNAを植え付けるにはまだまだ時間がかかりそう。
しかし、それも承知でフロント陣含めて取り組んでいるでしょうから、このまま進んでいけばいいように感じました。
第3話:諦めずに戦う
第3話の見どころは、リバプール戦です。現在世界最強の1つであるリバプール。そんな彼らに挑んだアーセナル。
結果は4−0の完敗。やはり最強であることを見せつけられたアーセナルでした。結果が結果なので、アルテタも怒るかなと思ってました。
しかし、試合終了後のドレッシングルームで、「何点取られても諦めずに立ち向かう姿が非常によかった」と選手に声をかけたアルテタ。
サッカー界では、選手の才能や戦術がよく語られますが、情熱を持ってプレーすることはあまり語られません。
どんな才能も戦術も、情熱がなければ相手にとってはやりやすいです。なぜなら、気が抜けたプレーになるので、そのような相手は中途半端な攻撃や穴がある守備をよくするからです。
どんな状況でも情熱を持ってプレーすることで、負けそうな試合でも引き分けや勝利に持ち込めます。
そして、今のアーセナルにとって大事なことは、どんな時でも諦めずに情熱を持って戦うこと。それが勝者のDNAを蘇らせることにつながります。
日本のサッカー界にぜひ見習ってほしいですね。
第4話:リスペクト、コミットメント、情熱
第4話の見どころは、メディアのバカさ加減ですね。第4話からアーセナルの問題児が浮き彫りになりました。
名前はオーバメヤン。ドルトムントから移籍してきた優れたFWであり、当時のアーセナルキャプテンでした。ただ、素行が悪く、アルテタから目をつけられていました。
第4話でアルテタの堪忍袋の緒が切れ、オーバメヤンからキャプテンを剥奪し、スタメンからも外しました。
こういう問題が大好物なメディアは、当然のようにアルテタを質問攻めに。まあ、メディアなんてそういうものだと私も思ってましたが、1人の記者にかなり苛立ちました。
その記者がアルテタに言ったことは、「あなたは選手に対して権力を示すために、オーバメヤンにひどい扱いをした。」でした。
マジで「!?」でしたね。なんの根拠があって言っているのか、意味がわからない質問でした。
さすがのアルテタも呆れた様子でしたね。やっぱりメディアはバカな連中なんだなと再認識しました。
日本のメディアも、日本代表監督の森保さんを叩くのを稼ぎ頭にしているようですが、本当に気まぐれな連中ですよね。
森保監督が来る前は「外国人監督はダメ。日本人監督を選ぶべき」だと一斉に言ってましたが、今は「日本人監督はダメ。外国人監督で行くべき」と言っています。
まともな人も一定数いるでしょうが、基本的にメディアのいうことは、右から左に受け流すのがいいようですね。
第5話:退場
第5話の見どころは、アルテタの激怒でした。ここまでの話では選手とも密なコミュニケーションをとり、励ます姿が目立っていましたが、第5話では珍しく激怒。
イングランド国内カップ戦であるFAカップ。アーセナルは2部リーグのノッティンガムと戦います。
相手がノッティンガムなので、普段スタメンではないメンバーを試合に出しましたが、90分間にわたって不甲斐ない戦いを披露。枠内シュート0という悲劇。
結局ノッティンガムに負け、FAカップは敗退になりました。絶望と怒りが込み上げるファンたちが映ります。
試合後アルテタは選手に対して、「全然ダメ。クソ。走れてないし、気迫が全然ない。クソ」とクソを連呼して激怒。
そして「デュエルでも練習試合でも負けたら腹を立てろ」と叫びます。アルテタは激怒しながらドレッシングルームを後にしました。
これは、先ほど出てきた勝者のDNAや情熱につながる話ですね。試合の臨む姿勢がまだまだダメなことが露呈した試合でした。
ここから巻き返していってほしいなと思ったシーンでした。
第6話:スーパー・ミケル・アルテタ
第6話の見どころは、FWラカゼットの苦悩ですね。ラカゼットはオーバメヤンが抜けた後にスタメンとして起用され始めたFWです。
ただ、なかなか点が取れない。ただでさえ点が入らないアーセナルにとって、FWが点が取れないのは大きな問題でした。
そんな中でラカゼットとコーチが1対1のミーティングを行います。その中での言葉が心に残りました。
「もっと利己的になっていい」という言葉。これはサッカー選手にとって永遠の課題でしょう。
サッカーはチームスポーツであるのはいうまでもないでしょう。しかし、時には利己的なプレーが求められます。その積極性が守備側の脅威となり、ゴールを生み出します。
ただ、アーセナルのようなボールを保持するチームでは、FWは点を取るだけでなく、ゴール前までボールを持っていくためのサポートも求められます。
コーチは当然そのことを理解していますが、「サポートに徹しすぎて、肝心な時にゴール前にいないことがある」とラカゼットに伝えました。
ラカゼットはチームのために動きすぎて、肝心のFWとしての一番の仕事であるゴールを奪えていませんでした。
「もっと利己的になれ」というコーチの言葉のもと、次の試合では試合を決めるゴールを奪う活躍を見せたラカゼット。
個人とチームという相反する要素の融合の大切さを考えさせられたシーンでした。
第7話:ひらめきの瞬間
第7話の見どころは、下位チーム相手に3連敗したシーンでした。CL出場に黄色信号を灯す3連敗。
またもや姿勢の欠如が露呈したアーセナル。ここで思い出したのが、オールオアナッシング・マンチェスターシティ編でグアルディオラが言っていた言葉。
「一番大事なことは、戦術じゃない(ホワイトボードを叩きながら)。大事なのは頭(賢さ)と心(情熱)なんだ。」とペップが言ってました。
下位チーム相手に3連敗を喫したアーセナルは、賢さも情熱も足りていませんでした。1敗はあると思いますが、3連敗はしてはいけません。
例えば、今のレアルマドリードが下位チーム相手に3連敗は絶対しないでしょう。彼らは必ず勝ってくるのが目に見えてます。そこが今のアーセナルと欧州トップチームの違いでしょうね。
正しい道を進んでいるように感じますが、まだ時間がかかると感じたシーンでもありました。
第8話:ノース・ロンドンは永遠に
第8話、最終話の見どころは、シーズンを5位で終えたところでした。シーズン4位以上を目指して戦っていましたが、残念ながら一歩たりませんでした。
様々な出来事があり、浮き沈みが激しいシーズンでした。最後の最後で、4位争いをしていた同地区のライバル、トッテナムに敗北し最終的には5位に転落。
勝者のDNAを蘇らせるには、まだ時間がかかりそうですね。ただ、収穫の多いシーズンでもありました。
なんと言っても、過去2シーズンは8位で終えていましたが、最後まで4位の座を争い、最終的に5位で終えました。
明らかに成長しているアーセナルを見られました。1〜4位はシティ、リバプール、チェルシー、トッテナム。どのチームも世界的に有名な選手を抱えています。
一方でアーセナルは若手中心。若手中心で5位を勝ち取れたのはかなりすごいことです。もっと選手が成長し、優れた選手をもっと補強すれば、優勝も目指せるチームになるはず。
1シーズンの密着の中で、様々なドラマがありましたが、大きな成長を遂げたアーセナル。今後のアーセナルに大きな期待ができると感じたオールオアナッシングでした。
オールオアナッシング視聴方法:Amazon prime限定!!
最後にオールオアナッシングの視聴方法を簡単に説明します。最初に言いましたが、オールオアナッシングはAmazon prime videoの番組です。
なので、AmazonのPrime会員になる必要があります。月々600円もしくは年間プラン5900円(月額プランより1300円お得)でなれます。
Prime会員になれば、Prime videoを見れるだけでなく、送料無料や会員限定セールなど多数の特典があります。
Prime videoの中には追加料金が必要になるものもありますが、アーセナル編を含めたこれまでのサッカーチームのオールオアナッシング5つはすべて追加料金なしで見れます。
ちなみに、アメフトやアイスホッケーなどのオールオアナッシングも同様に見れます。こちらも非常におもしろいです。
Prime videoの中にはオールオアナッシング以外のサッカー関連の番組があり、例えば「This is football」という番組も非常におもしろいです。
今回の記事でオールオアナッシング並びにPrime videoに興味を持った方は、会員登録することをオススメします。今なら30日間無料です。
以下にPrime videoの情報を貼っておくので、ご確認ください。
ぜひオールオアナッシングを見て、感想をお聞かせください。
最後に:【オールオアナッシング アーセナル編 感想】サッカー好きには絶対見てほしい作品
今回の記事では、オールオアナッシングのアーセナル編の感想を書きました。非常におもしろく心に響く作品でした。
オールオアナッシングはどの作品も心から楽しめるものばかりです。今後、他のオールオアナッシングの感想も随時更新していきます。
この記事で何かご意見等ございましたら、気軽にコメントしてください。
また、成長したアーセナルを分析した記事もありますので、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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