どうも、がんばらないネコです。Twitterで活動しているサッカー分析ブロガーです。
バルセロナ対バイエルンの分析記事書きました🧐
— がんばらないネコ@サッカー分析屋 (@Ganbaranai_Neko) September 17, 2022
・前半バルセロナが好調だった理由💪
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W杯のドイツ戦について、「ドイツ代表ってどんなチーム?」「日本代表はどうすればいい?」など気になる人は多いと思います。
今回の記事では、ドイツ代表がどんなチームかを解説しています。
この記事は次のような人にオススメです!
- ドイツ代表の強みと弱みを知りたい
- 日本代表が気をつけるべきポイントを知りたい
- 日本代表が狙うべきポイントを知りたい
スペインも同居する死のグループに入ってしまった日本代表に、「ベスト16に行けるのか?」と思っている方も多いかと思います。
今回の記事はドイツ代表の戦い方、ドイツの強み弱み、日本代表の戦い方を詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「ドイツ代表がどんなチームなのか」や「日本代表がやるべきこと」などを知れますよ!
日本代表を応援している方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、どうぞ!
ドイツ代表の特徴と強みを知ろう
まずは攻撃の特徴と強みを解説していきます。
分析した試合は、ネーションズリーグ第1〜6節の計6試合です。
基本的な攻撃と強み
基本的な攻撃は、「堅実なポゼッション」と「破壊力抜群のカウンター」です。
堅実なポゼッションは、MFキミッヒとギュンドアンが中心となって行われます。
2人とも司令塔としての能力は非常に高く、どんなチーム相手にも効果的な組み立てができます。
第4節イタリア戦での1プレー。まずMFキミッヒが降りてきて、スペースを作る動きをします。イタリアMFもついていってますね。
キミッヒが作ったスペースをMFギュンドアンが活用しに素早く動き出します。
FWからの落としを受け、キミッヒの作ったスペースで前を向くギュンドアン。イタリアのFWラインを突破。
そしてギュンドアンはダイレクトで前線に縦パスを入れます。イタリアMFのラインを突破しました。
優れている点は、プレースピードです。スペース創出→スペース活用が流れるようにできていることが素晴らしい。
また、DFラインは4バックでも3バックでも対応でき、組み立てのバリエーションも豊富です。
第4節イタリア戦は4バックでしたが、上画像の第3節ハンガリー戦は3バックでした。柔軟な点も強力ですね。
そして、MF2人やDFラインからのボールを受けるFW陣の能力も高い。
先ほど説明にでた場面でも、FWが絶妙なタイミングでスペースに表れているのがわかります。DFとしては厄介です。
また、この後のプレーも素晴らしい。
SBに展開。この時すでにイタリアが空けた後方のスペースを狙って走り出すドイツFWザネ。
SBはダイレクトでザネにパス。
ボールを受けるザネに対して、ドイツは2選手がスペースを走り込んでいます。
ザネがダイレクトで落として、ドイツFWヴェルナーがボールを持ちます。イタリアは1対3の絶望的な状況。
最終的にはサイドにいたMFホフマンにパスが通りました。
以上のように、作られたスペースをタイミングよく掴む能力が高く、テンポ良くボールが回り、素早く敵陣深くに攻め込める印象です。
※前線の選手は厳しいプレッシャーでのキープはうまくない印象です。
この組み立て能力の高さはドイツ代表の危険な武器ですが、一番の武器はカウンターです。
スピード、参加人数、精度などカウンターの要素すべてがハイレベル。どんなチームでも怯えるレベルと言っても過言ではありません。
第6節イングランド戦での1プレー。イングランドDFを激しいプレスで襲います。
ボールを奪取し、カウンター開始。素早くドイツの選手たちが動き出しています。
まずはサイドに展開。現状5対3で不利です。もっと人数がほしい状況で、、、
ドイツDF?がしっかり上がってきました。
上がってきたドイツDFはイングランドDFとMFを引きつけます。
また、奥にいるドイツMFもゴール前に走り込み、イングランドDFを引きつけました。
それによって、ミドルシュート圏内でドイツFWがフリーになりました。
ミドルシュートを完璧に決めて得点を奪いました。スピードと精度、アイディアすべてが素晴らしいカウンターでしたね。
攻撃に関しては、良質なポゼッションと最凶のカウンターという隙のない武器を持っているドイツ代表でした。
基本的な守備と強み
基本的な守備は、「前線からの強烈なプレス」と「堅実なセットディフェンス」です。
ドイツ代表の守備について、最大の武器は「前線からの強烈なプレス」。これはネガティブトランジション時を含みます。
すべての選手が非常に高いインテンシティを持っており、一瞬でも遅い攻撃を見せればプレスに捕まります。
第4節イタリア戦での1プレー。ドイツFWがイタリアGKにプレス。チーム全体で前プレを仕掛けます。
FWがプレスをしている中、他の選手は周りのパスコースを正確に消すポジショニング。イタリGKにはパスコースはありません。
パスコースのないGKに容赦なく襲い掛かるドイツFW。イタリアGKは難しいパスを選択しますが、、、
ドイツFWがしっかりパスカット。
ボールはドイツFWの元へ。
しっかり決め切って得点を奪いました。
FWのプレスの仕方、周りのパスコースを消し方など前線からのプレスのハイレベルさがわかる場面でした。
ドイツ代表相手に綺麗なポゼッションは難しいでしょうし、無理につないで奪われれば強烈なカウンターを食らいます。
またセットディフェンスに関しては、すごい堅いというわけではないですが、問題のないレベルである印象です。
身長が高いCBばかりなので、単調なクロスを上げても弾き返される場面が多数見受けられました。
強烈な前線からのプレスでボールを奪い、無理な場合は堅実なセットディフェンスで攻撃を跳ね返す。
守備に関してもレベルの高いドイツ代表でした。
ドイツ代表の弱みは?
次にドイツ代表の弱みを見ていきましょう。6試合見た後に思ったことは、「日本代表でも勝てるチャンスがある」です。
攻撃における弱み
まず攻撃における弱みは、「ゴールを奪う力」です。ゴールを奪う力は、以下の2つに分けられます。
- 前線のアイディア不足
- 決定力不足
1つ目の前線のアイディア不足に関しては、ゴール前での崩しのアイディアに欠けている印象です。
ゴール前におけるスペース創出と活用がスムーズにできている場面が少なく、DFに簡単に止められる場面が多い。
サイドでドイツFWニャブリがボールを持っています。ただ、連携のために誰も動いてません。
誰も動かないので、ニャブリは単独突破を選択。
無理やり突破しましたが、良いシュートを打てる状況ではありませんね。
シュートコースも消され体勢も悪いので、シュートはGK真っ正面に飛んで行きました。GKは難なく処理。
今回はたまたまDFを抜けましたが、決して良い攻撃とは言えません。もっと周りが動きを見せるべきですが、動きが少ない印象です。
※ちなみに、ドイツ代表は相手を抜き去る系のドリブラーはいないと思ってます。今回のような場面は6試合のうちたった数回のみ。
2つ目は決定力不足です。ほとんどのチームが悩んでいますが、ドイツ代表もその例に漏れず悩んでいます。
テクニックのある前線の選手は多数抱えていますが、ゴールを奪える選手はいないと断言できます。
先ほど説明に上がった場面。MFホフマンがフリーでシュートを狙います。
普通に止められる。しかも、こぼれ球にもならない弱いシュートでした。
良い攻撃でゴール前に迫っても、最後の最後で決めきれないのが弱みですね。
以上にように、ゴール前のパフォーマンスに難を抱えるドイツ代表でした。
守備における弱み
次に守備における弱みは、「DFラインの守備が不安定」なことです。特にロングボールへの対応。
先ほど説明した通り「前線からのプレス」を得意としていますが、その分DFラインが高く、後ろに大きなスペースがあります。
多くのチームが前線からのプレスに捕まらないように、DFラインへロングボールを蹴りますが、そのボールへの対応にうまくありません。
第3節ハンガリー戦の1プレー。ドイツは前からプレス。それに対してハンガリーはロングボールを蹴ります。
ヘディングで跳ね返したり、普通に対応したい場面ですが、、、
ボールをゴール前まで運ばれるドイツ。あまりにも簡単に攻め込まれています。
ゴール前に放り込まれたボールはハンガリーに渡り、ゴールを決められました。開始5分でのプレーということも注目に値します。
DFラインの不安定な対応を突かれて何度もチャンスを作られている印象です。
前方へのディフェンスは強力ですが、後ろに不安を抱えているドイツ代表でした。
※ドイツはセットプレーにも弱いですが、日本代表が狙えると思えなかったので、今回は弱みとして紹介してません。
ドイツ代表とどう戦う?
最後に日本代表がどのようにドイツ代表と戦うべきかを考えていこうと思います。
ドイツ代表はかなり強いですが、勝てない相手ではないです。ロースコアのゲームになると思いますが、チャンスはあります。
狙うべきポイント:不安定なハイライン
日本代表が狙うべきポイントは、不安定なDFラインです。日本代表のレベルでは、正直ここしか狙えるところはありません。
日本代表にはテクニックのあるMFとスピードのあるFWがいるので、十分得点は狙えると思います。
狙い方に関しては、まずはポゼッションを放棄して、ゴール前に5−4−1で引きこもります。
”ゴール前のパフォーマンスが良くない”ドイツに対しては、中央のスペースを完全に消せば、攻撃を止められるでしょう。
ボールロスト後のネガティブトランジションは非常に強力ですが、1試合で2、3回は甘い対応の時があります。
その2、3回を逃さず、MFのテクニックなどを駆使してプレスを抜け、不安定なDFラインを狙い、後方の大きなスペースを狙って点を奪う。
アメリカ戦で見せたような少ないパス本数での攻撃を見せれば得点を奪えると思います。
正直これ以外の勝ち筋が見えませんが、スペインもいる死のグループで、ドイツに勝てればベスト16への可能性は大きく広がります。
ぜひとも勝ってほしいです。
気をつけるべきポイント:高精度のトランジション
日本代表が気をつけるべきポイントは、高精度のトランジションです。
ポジティブ(守→攻)もネガティブ(攻→守)両方強力です。正面からぶつかれば必ず負けるでしょう。
なのでトランジションに対抗するために、「5−4−1でゴール前に引きこもる」と「少人数でのカウンター」で戦います。
「5−4−1ーでゴール前に引きこもる」は先ほど説明しましたが、ドイツのロングカウンターを防ぐためにも使えます。
ポゼッションを放棄すれば必然的にロングカウンターは無くなりますし、ポジティブトランジションで危険に晒される可能性も減る。
ただ、ドイツはネガティブトランジション→ショートカウンターという武器もあります。これに対しては「少人数でのカウンター」を使います。
5−4ー1で引きこもる→カウンターを狙う日本代表にとって一番怖いことは、カウンター返しです。
つまりカウンターをし始めた時にボールを奪われ、5−4−1の陣形が崩れているところを逆にショートカウンターで攻められること。
この危険を減らすために、「カウンターは3人で行うこと」を推奨します。
3人で点を取るのは難しいかもしれませんが、後方が不安定なドイツ相手なら可能だと思います。
また無理にカウンターしないことも大事です。ボールを繋ぐのが少しでも難しい場合は、大きくボールを蹴り出せばいいと思います。
どこまでもセーフティにプレーすれば、おのずとチャンスは生まれるでしょう。
筆者が選ぶスタメン
最後に筆者が選ぶスタメンです。
フォーメーションは5−4−1です。
GK:権田
CB:吉田、伊藤、板倉
SB:酒井、長友
CH:田中、鎌田
SH:久保、伊藤
FW:浅野
まずDFラインは身長の高い人を選出。中央の攻撃を止めれば、必ずサイドからクロスが供給されるからです。
※中山が怪我で召集外のため、長友を起用。ただ身長がないので、ウィークポイントとなり得る。
CHはボール奪取能力の高い遠藤と守田を選出。カウンターを決めるためには、MFラインでのボール奪取が重要だからです。※怪我で出れるか不明
CHは鎌田と田中。遠藤と守田のボール奪取力を活かしたいが出場不明のため選出外。
鎌田と田中はボランチもできる選手なので、粘り強く守備をしてボールを奪取し、前線にボールを供給してほしい。
SHは伊藤と久保を選出。まずスピードでスペースを突ける伊藤。そして、スペース活用とIQの高さでカウンターの起点になれる久保。
最後にFWは、走力のある浅野。期待しています。
理想は、遠藤か守田がボール奪取→鎌田が空いているスペースでボールを受ける→伊藤と古橋が裏を取るという流れ。怪我人と召集外で変更
理想は、鎌田か田中がボール奪取→久保が空いているスペースでボールを受ける→伊藤と浅野が裏をとるという流れ。
チャンスは少ないと思いますが、ワンチャン勝利をもぎ取れる可能性はあると思うので、ぜひがんばって欲しいです!!
まとめ
今回はドイツ代表の強み弱みを解説しました。
最後にドイツ代表の特徴を振り返りましょう。
ドイツ代表の強み弱み ・トランジションは極めて強力 ・ゴールを奪うのは得意ではない ・DFラインは不安定
まずはトランジションゲームにならないことが大事です。完全にドイツペースで試合が進みます。
しっかり引きこもって、ドイツのトランジションに引っかからないようにする。引きこもればドイツは点を取れないと思うので。
そして、広大なスペースがあるDFラインの背後を突くこと。ドイツのDFラインは不安定なので、必ずチャンスは訪れます。
最後はそれをしっかり決め切ること。これが一番難しいんですけどね、、、。
ぜひドイツから勝利を掴んでほしいです!!
がんばれ、日本!!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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