とりあえずバーレーン戦とサウジアラビア戦のハイライトを添付。
・バーレーン戦
・サウジアラビア戦
前回W杯ではスペインとドイツを破るという大成長を見せた一方で、自分たちと同等もしくは弱いチームにはうまく戦えなかった日本。
コスタリカ戦では、森保JAPAN発足以来最低の試合を演じ、クロアチア相手には善戦したとはいえ勝てそうな試合を自分たちで難しくしてしまった。
やはりボールを持てる相手に対してどう振る舞うかが2026年大会では課題となる、とずっと言われてきている。
そういう中で今回の予選を戦っているわけだけど、今回の2試合に関しては「ボールを持って何かする」という課題はまだまだ解決されていないと感じる。
まず課題かなと思ったのは、ボールを回している間、特にサイドチェンジを行う際に感じるポジションバランスの悪さ。
右から左へ、左から右へ。引いて守る相手に対してスペースを作るために相手を左右に揺さぶる。
まあ、これはどのチームはやるわけだけど、今回の2試合ではスピード感を欠く場合が多く見られた。
それは選手1人1人のパススピードやどこにパスするかの判断、ワンタッチなのかツータッチなのかなどの判断も原因。
で、それ以上に感じられるのはポジションバランスの悪さから、次にパスを出すところが素早く作れていないというところ。
私はバルセロナやマンチェスターシティといったポジショナルプレー信奉チームを見ているので、そうではない森保JAPANを同じ目線で見るのは少々強引かもしれない。
しかし、どういうプレースタイルでいくとしても、パスコースがつながり続けないのは改善するべきかなと。
もうひとつ課題として挙げられそうなのは、ピッチを広く使えてそうで使えてないこと。
これは1つ目の課題と関係しますが、サイドチェンジのスピード感がそこまでない故に、左右に揺さぶったとしても相手に追いつかれて、結局はあまり優位性のない状況で攻めるしかない。
で、選手の出すパスの長さも問題かなと。なんか短いパス多すぎじゃない?
もちろんきれいなロングキックが理想的ですけどそういうパスを出せる選手がいないのでそれは求めない。
しかし、中距離のパスなら出せるはず。なのに、短いパス2本を中距離パス1本の代わりに使っているように思える。
パス本数が多くなれば、その分スピード感が削がれるのは当然。しかも、ショートパスをパッパと出していくならまだしも、”謎の待ち”が結構ある。
サウジアラビア戦でもWB中村選手が大きなスペースを持っているのに、CB伊藤選手のパスを出すタミングが遅れて、結局相手に詰められてしまう場面が結構あった。
もちろん右サイドでも同様に謎の低スピードが見られたのだが、中央を固める相手には素早くサイドから攻めるのが効果的。しかし、今回の2試合に関しては不十分だったと思う。
結果として、相手を揺さぶって逆サイドにスペースができているのにそこをうまく使えないので、ピッチを広く使えていなかったと思う。
3つ目は、アグレッシブさに欠けたこと。単純に個人技をもっと見せてほしかった。
今の日本代表には、世界でも通用するスキルを持っている選手が多々いる。
パスを回すのが大事とはいえ、もっと大胆にドリブルとかをしてもいいんじゃない?
今回の2試合に関しては、かしこまった攻撃ばかりだと感じてしまった。
森保監督曰く、力を入れているのはネガティブトランジション。だから、かしこまった攻めばかりに見えるのか!!
ネガティブトランジションを成功させるには奪われる前の陣形がすごい大事。
奪われた瞬間に相手からスペースと時間を奪うことができる陣形を最初から作っておいて、奪われて瞬間に相手に襲いかかる。
違う言い方をすれば、もし良くないボールの奪われ方をすれば危険なカウンターを食らうことになるということ。
ネガティブトランジションというのはペップ・バルサの栄光を支えた原動力の1つ。
そして、それを真似するように、むしろペップ・バルサに対抗するようにどのチームもネガティブトランジションに力を入れ始めた。
クロップが広めたと言えるゲーゲンプレッシングもネガティブトランジションの素晴らしい実践方法ですね。
じゃあ、2026W杯において、ネガティブトランジションのためのポゼッションだけで、ベスト8進出はできるのか?
個人的にはくじ運次第だと思います!!運良くベスト16で弱い相手にあたればいけるはず。
それ以外の、自分たちと同等もしくは上の存在にあたればやはり難しいと思う。
私は思う。アルゼンチン、フランス、スペイン(最近EUROを制したチーム)がここ数年世界を支配している理由は、柔軟性と試合を流れを掴む力によって生まれる爆発力です。
カップ戦とリーグ戦は違う。リーグ戦は安定感が大事だが、カップ戦はここぞという爆発力。
いくら不利な状況でもギリギリを耐えぬいて、相手の隙を1発でつくという爆発力がW杯では必要。
それは前回W杯で日本代表がスペインとドイツ相手に見せた姿でしょう。
あの姿は強豪相手だけに必要な姿ではないと思う。
同等もしくは弱い相手にも、やり方は違うにせよ見せなくてはいけない姿です。
なぜ私が課題としてスピード感とかアグレッシブさとかを挙げたのかというと、カップ戦を生き抜く爆発力にはそれらが不可欠だからです。
相手が見せた隙を逃さず1発で仕留める力が必要なんです。
正直今みたいに状況をまず整えて攻めているようでは、爆発力を得るのは難しい。
だからこそ言いたい。もっと日本代表にははっちゃけてほしい!!
私はネガティブトランジションを全否定しているわけではありません。
試合の中でそれが必要な場面は必ずありますし、そこでうまくプレーするには成長させる必要はあるでしょう。
しかし、試合はいろんなことがおこります。ネガティブトランジション以外の多くのことが求められる。
試合をコントロールしようとネガティブトランジションを頑張っているのかもしれないですが、そんな時代は当の昔に終わっている。
今のサッカー界は、カオスを生き抜くことができるのか?そのための柔軟性と試合の流れを掴む力があるのか?が問われていると思う。
なぜレアルマドリードがCLの王と呼ばれるのか?
なぜペップがマンチェスターシティをポジショナルプレー一辺倒から柔軟性を獲得してCLを獲ったのか?
なぜフリックバルサが今シーズン躍動しているのか?
どれも柔軟性と試合の流れを掴む力、言い換えれば相手が見せた一瞬の隙を逃さない力があるからといえます。
もちろん本大会でどのように戦うのはわかりません。でも、今のような”かしこまった戦い方”をするのであれば大いに苦戦するでしょう。
では、今の日本代表に”はっちゃけた戦い方”ができるのか?私の意見では「ベスト8進出レベルなら可能」だと思う。
優勝は無理ですね。やはり歴代優勝チームを見ても、メンツがエグいし、その選手たちがチームとして機能してますからね。
クロアチアやポルトガルといった国がまだ優勝できていないことが、W杯制覇の難しさを表している。
まあ、優勝は無理だとしてもベスト8進出ならいけるはず。ただ、個々のさらなる成長が必要!!
今の日本代表はこれまで書いたようにチームとしてプレーすることが基礎。
言い換えれば、攻守両面において1人対1人ではなく複数対複数になり、個人的な負担は少ない。
しかし、カオスを生き抜くために”はっちゃけた戦い方”をするためには、試合の多くの場面で個人の負担が大きくなる。
攻守両面でサポートが少ない、もしくはない状況でプレーする必要があるので、個々の能力がすごく大切になってくる。
そして、事前に用意したプレーではなく、即興的なプレーも非常に重要になり、ここでも個の能力が大事になる。
前回大会決勝に進んだアルゼンチンとフランスはまさしくそういったチームでしたよね。
アルゼンチンはメッシの芸術的プレーがアルゼンチンの大黒柱となっていた。
フランスはエムバペの破壊力抜群のプレーによって決勝へと駒を進めた。
どちらも即興的なプレーであり、組織だったプレーでもなければ準備したプレーではなかった。
W杯において試合を決定づけるのは、即興的なプレーであり、今の日本代表に足りない部分なんですよね!!だからこそ、個の力を成長させ、”はっちゃけた戦い方”を習得しなければならない。
ここでスタメンを見てみましょう。バーレーン戦の。

このメンツでカオスを生き抜けるのか?と考えるといろいろ足りない部分が見えてくる。
まずCB陣を見ると、不利な状況でのカウンターに十分対応できるかは疑問。
理由は冨安が戻ってこなそうだから。この3人がベストメンバーじゃないのかもしれないですけど、冨安がいないとやはり怖い。
続いて中盤を見ると、攻守両面で変えていきたい。
まず遠藤と守田のダブルボランチに関しては、守備に重きを置きすぎていると思う。もちろん引いて守るならありですけど、守備に重心を置きすぎかなと。
そして、シャドー?トップ下?。なんて呼ぶのか知りませんが、トップ下として十分な力を持っている選手はいない。
南野の芸術的なトラップは印象的ですが、得点を奪うという意味では不十分。
そして、久保くんに関しても中央でのプレーはやはり物足りない。
武器となりそうなのはWB、WGですが、ドリブル能力を十分活かすような使い方ではない。
ここまで述べてきたように準備を整えることを軸としているためのなのか、強引に攻める場面がまったくない。
個人的には、ドリブラーなんだから1対2でもいってもいいぞと思う。毎回はダメだけど。
そして、FWに関しては得点力を期待できる選手はいない。まあこれはほとんど国が抱える問題なのでさほど気にしないけど。
また、チーム全体としてはカウンターが下手。昔からそうなんですけど、代表だけじゃなくて学生〜Jリーグまで全部カウンターが下手。
では、どうすればいいのかを考えると、まずは久保くんがチームの中心としてプレーすることですかね。
組織だって準備してきたプレーをするのも大事です。でも、即興的なプレーを織り交ぜないといけないんです。
先ほど言ったように、日本代表には即興的なプレーが足りない。それを一番できるのはスペインで長年やってきた久保くんだと思う。
たとえネガティブトランジションがうまくいきにくそうな場面でも、得点のチャンスがあればいかなきゃいけない。
それが今のサッカーであり、日本代表が適応するべき現実です。
守備面を考慮して遠藤と守田のダブルボランチもありですけど、強いていえば田中か鎌田がコンディションをあげてボランチの一角を担ってほしい。
そして、両方とは言わないまでも、どちらかのWBは飛び道具のように果敢にドリブルを仕掛けてほしい。
そして、カウンター時には思い切って攻めること。
ここまで構成を考えずに書いてきたのでまとまってないですが、言いたいことは「かしこまった戦い方ではもはや生き残れない!!」です。
もちろん練習を兼ねて試合をやっているので、本大会での姿を見るまでは森保JAPANの戦い方はわかりません。
願わくば、柔軟性を持ったチームとして素晴らしい戦いぶりを見たいですね。
では、今回の記事は以上となります。
コメント