ゴラッソ3発!!試合巧者レアルと物足りないアトレティコ

サッカー分析

過去に2度決勝の戦ったマドリードの両雄が、今季はベスト16で対戦!!

2度決勝で苦杯を嘗めたアトレティコが今回こそCLの王レアルを倒すのか?

それともレアルが再び立ちはだかるのか?

ではまず、1stレグのスタメンを確認してみましょう。

https://soccer.yahoo.co.jp/ws/category/cl/game/250304007/summary?gk=41 より

レアルはバルベルデが復帰。そして、ベリンガムの代わりをディアスが務める。それ以外は最近と同じ。

アトレティコはいつものメンツ。先日のバルサ戦を見ても、これがいまのベストメンバーでしょう。

日本時間3月5日朝5:00 KICK OFF






「ディテールが勝敗を決める」と試合前に語っていたシメオネ監督。そしてその言葉通り、試合が動き出します。

https://www.youtube.com/watch?v=uvQ0BdnDNV0 より

前半3分。逆サイドからゆったりとした展開。レアルSBバルベルデがボールを持っている。

アトレティコはサイドをかなりケアしていた印象で、この場面ではWGロドリゴへの強めのプレス、そして中央に広大なスペースがあることが確認できる。

https://www.youtube.com/watch?v=uvQ0BdnDNV0 より

高速アタッカーのロドリゴがそんな隙を逃すわけもなく、SBの裏を取ってエリア内に突撃。

https://www.youtube.com/watch?v=uvQ0BdnDNV0 より

そして、サイド偏重守備のためにMFの帰還が間に合わず、ロドリゴがドリブル突破。そしてゴールを奪いました。

SBの対応。MFの帰還。シメオネが言っていたディテールがアトレティコにダメージを与える形で試合が動き出しました






試合早々に得点を奪ったレアル。会場はホームであるベルナベウ。多くのアドバンテージを得て「このまま試合は進むんだ」。そう思った人も多いでしょう。

しかし、ペースは段々とアトレティコペースとなり、レアルはなかなか形を作れず追加点は遠くなっていった。

前半のスタッツを見ても、レアルペースでなかったことが感じ取れますよね。

https://www.flashscore.co.jp/match/4WoYUU9E/#/match-summary/match-statistics/1 より

レアルがペースを握れなかった理由はアトレティコの修正とレアルのスタメンにあると思います。

まずアトレティコ側の修正に関しては、先制点のシーンのように裏を取られないように、SBが裏を優先的にケアするようになったこと。

「それだけ?」と思いますが、レアル側としては攻撃するのが難しくなる。なぜならベリンガムもセバージョスもモドリッチもいないからです。

まず前線はエムバペ、ヴィニシウス、ロドリゴ、ブラヒムの超攻撃的な4枚。

そして、その4枚を支えるのはチュアメニとカマヴィンガ。

以上のメンツを見れば、プレーの起点になれる指揮者のような選手がいないことがわかります。

試合後にアンチェロッティ監督が「忍耐がなかった」と言っていましたが、ゲームをコントロールする役の不在が大きく影響し、成功率の低い攻撃を多発し、結果としてアトレティコがボールを握り始めてしまいました。

アトレティコペースで試合が進み、押し込まれる時間が多くなったレアル。

そして、アトレティコFWフリアン・アルバレスのゴラッソが生まれました。

https://www.youtube.com/watch?v=uvQ0BdnDNV0 より

加入当初は批判されていましたが、いまやエースと呼べるアルベレスがゴラッソでアトレティコを救いましたね。

ペースを握れていないレアルにとっては痛い失点。

どうにか試合を優位に進めたいが、このあともアトレティコペースで進み、レアルの耐える時間が続きました。






前半を1−1で終え、後半に入る。

アトレティコは追加点を狙うべく、レアルボランチ2枚を集中的に狙った攻撃で主導権を握り続ける。

しかし、ゴールは遠い。試合後シメオネ監督が「最後の数メートルでのプレーが良くなかった」と言っていたようにゴールを奪うには不十分な攻めでしたね。

そんな隙をCLの王レアルマドリードが逃すわけもなく、ベリンガムの代わりに出場したブラヒムが火を吹きます。

https://www.youtube.com/watch?v=uvQ0BdnDNV0 より

エリア内に侵入したブラヒムは、対峙したアトレティコDFを転倒させる魔法のテクニックで突破。

https://www.youtube.com/watch?v=uvQ0BdnDNV0 より

そして、一瞬だけ出来たシュートコースを見逃さず、針の穴に糸を通すようなシュートで追加点を奪いました。

これが控え組なんて、レアルはどんなスカッドを有してるんだ?

再びゴラッソで失点してしまったアトレティコ。ペースを握っていたために苦しい展開でしたね。

しかも、62分にレアルはモドリッチを投入。天才的なゲームコントロールでアトレティコからボールもペースも奪い取ってしまいました。

最後の20、30分は完全にレアルの試合。チャンスや決定機を作り、アトレティコを1stレグだけで葬り去れるプレーを展開してましたね。

レアルマドリード、恐ろしや・・・






ブラヒムのゴールの後、アトレティコは反撃の機会はほとんどなく、そのまま試合は終了しました。

1stレグは2−1でレアルの勝ち。

試合後シメオネ監督は「私たちはギリギリ生き残った」と安堵の表情を浮かべていました。

試合終盤のモドリッチやヴィニシウスの決定機が入っていれば3−1か4−1になり、万事休すでしたからね。

やはりボールを握った時のプレーはいまだにアトレティコの課題だと言えます。あの内容で1点では物足りない。

一方のレアルは、さすがCLの王。ベリンガム不在、バルベルデ復帰直後にも関わらずに勝利をもぎ取れるのはすごい。

がっちりハマった時には、もはや止められるチームはないでしょうね。

ベリンガムが復帰する2ndレグはレアルの圧勝劇になるのか?それともアトレティコの覚醒が見られるのか?

次の試合もぜひ注目していきましょう!!

では。

P.S:それにしてもモドリッチすげえな・・・


今季レアルマドリードに関する記事です。

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