10月30日からの11試合でわずか1勝。そして8敗2引き分けと衝撃の状況に陥るマンチェスターシティ。
今回はそんな苦難を生きるマンチェスターシティに、個人的に伝えたいことをただただ書いていきたいと思います。
これを書いたところで何も変わりませんが、とにかくいちファンとして何か言いたい。
では、お願いします。
【メッシの言葉】このやり方を続けていこう
史上最高の選手といわれているメッシ。バルセロナではペップ時代に世界を支配し、その後も幾度となくタイトルを獲得しました。
しかし、クラブでの成功と違って代表では苦戦続きだったメッシ。
18歳の頃にデビューしてから、マラドーナの再来として持ち上げられ、久しぶりのタイトルをもたらす存在として注目されていました。
ただ、結果は散々なものでしたね。
W杯や南米選手権に何度も挑戦するも優勝にはいつも届きません。決勝に辿り着くも延長戦やPK戦で敗れた経験もある。
クラブでの結果と大きな差があったため、国民を含む多くの人がメッシを批判し、代表引退を表明したことも。
そんな苦難の中、メッシは運命の出会いをはたします。若きメッシが代表でともに戦ったこともあるスカローニの監督就任です。
長い時間をかけて、真の意味でのメッシ中心のチームを作り上げていったスカローニ。
2019年コパアメリカでは3位に終わったが、そのあとからチームは素晴らしい活躍を披露。
そして、迎えた2021年コパアメリカ。ブラジルとの決勝を制して悲願の南米選手権制覇を達成しました。
代表デビューから約26年後に悲願を達成したメッシは、スカロー二監督とこれからについて話し合いました。
「『このタイトルにより、君を筆頭に、我々にのしかかる重圧や人々の要求はさらに大きくなる』と彼に言うと、メッシはこう言った。『問題ないよ。このやり方を続けていこう。きっとうまく行くはずさ』と。監督である私は、この言葉に大いに勇気づけられ、彼を信じることにした
web Sportiva
ペップ就任後、あらゆる大会の優勝候補として語られるようになったシティにかかる重圧はアルゼンチン代表と似たものでしょう。
1年目は苦労しましたが、その後はあらゆるタイトルを獲得。
プレミアリーグ4連覇を達成し、2022−23には悲願のCL制覇を達成し、ビッグクラブの仲間入りを果たしました。
そんなシティがこれほどまでに苦戦するのであれば、プレッシャーや批判は強まることは当然です。
だからこそいまのシティに伝えたい。「これまでのやり方を続けていこう」。プレッシャーが強まるいまこそ自分たちをやっていることを信じてほしい!!
【ナダルの言葉】世界は何も変わっていない
南米選手権を制したアルゼンチンは、37試合無敗のまま、W杯制覇を狙ってカタールに乗り込みました。
初戦の相手はサウジアラビア。アジアでは強豪扱いですが、大会内で見れば下位のチームです。
前評判は圧倒的にアルゼンチン優勢。負けるわけがない。絶対に勝つはずだと。
しかし、自信を持って初戦に臨んだアルゼンチン代表は予想外の苦戦を強いられました。
前半にPKで先制するも、後半3分、そして8分と立て続けにゴールを奪われ逆転される。
予想外の苦戦に慌てるアルゼンチン代表は浮き足だったまま反撃できず、衝撃的な敗戦で初戦を終えました。
先ほど載せたメッシと監督の会話通り、W杯初戦に負けたアルゼンチン代表に世界中から批判と中傷が襲います。
「やっぱりメッシは優勝できない」
「メッシには力がない」
「メッシは終わった選手」
”Where is Messi”というワードがトレンドになるほどに、アルゼンチン代表を取り巻く状況は一気に180度変わってしまいました。
ただ、多くの人がメッシとアルゼンチン代表を再び疑い始めていた中、テニス界のスーパースターであり不屈の男と呼ばれているナダルは違いました。
世界は何も変わってはいない。彼らは単に初戦に負けただけで、(リーグ戦は)まだ2試合残っている。彼らがこれまでに成し遂げてきたことは素晴らしいことであり、彼らが受けるべきは批判ではく尊敬の言葉だ。私は今でもアルゼンチンが優勝候補の一つだと考えている
THE DIGEST
キャリア・グランドスラムを達成するほどの天才。しかし、数々の苦難も経験しているナダル。
そんなナダルだからこそ、アルゼンチン代表にこのような言葉を残したのでしょう。
そしてナダルの言う通り、そこからアルゼンチン代表は見事な戦いぶりを披露し、悲願のW杯を達成しましたね。
シティに伝えたい。「今は苦難の時。しかし世界は何も変わってない。これまで通りの姿を見せるだけ。そうすれば自ずと勝てる。」
【クライフの言葉】さぁ、ピッチで思う存分楽しんでこい
最後に、ペップの師匠であり現代サッカーを作ったと言っても過言ではない偉人クライフの言葉を紹介します。
ペップの選手、そして監督としてのキャリアは、クライフなしでは考えられない。
バルセロナで燻っていたペップの才能に目をつけ、ドリームチームの中心にまで育てたのはクライフ。
ペップが監督に就任し、ポジショナルプレーを武器に世界を支配したのもクライフのおかげ。
ペップ自身も、「困ったときには”クライフならどうするか?”と考える」といっています。
それほどクライフの存在はペップの中で大きいもの。
そんなクライフは優れた戦術家ではありましたが、人間的なものも大事にする人でした。
「1−0で勝つより、4−5で負ける方がいい」
この言葉から感じられるように、クライフはサッカーを人々に喜びをもたらすものだと考えていました。
1992年、初のヨーロッパ王者になる機会を得たバルセロナ。緊張する選手たちにクライフはこう声をかけました。
ピッチに入る時はスタンドを見よ。全てが君たちのために用意されたものだ。さぁ、ピッチで思う存分楽しんでこい
SOCCERKING
いまのシティを見ていると、ミスや敗北を恐れているように見えます。
常勝軍団としてとてつもないプレッシャーにさらされている今のシティ。いまの状況ではなおさらプレッシャーはすごいでしょう。
少しのミスや不利な場面でも怯えるようになり、浮き足だって最終的には失点している場面が多々見られますね。
だからこそシティに伝えたい。「ミスもあるし失点するかもしれない。そして敗北するかもしれない。でも問題ない。とにかく試合を味わってほしい。」
勝利も敗北、成功も失敗も、すべてサッカーなんだから。
まとめ:【苦難】マンチェスターシティに伝えたい”きれいごと”
今回は、マンチェスターシティについてただただ自分が書きたいことを書きました。
とにかくサッカーを、自身のプレーを楽しんでほしい。ミスも敗北もサッカーでは当たり前にあることなんですから。
試合後には私も取り乱して暴言をポストしてしまいます。すみません。
こんな素人の言うことなんて完全に無視して、サッカーを楽しんでほしいと思います!!
マンチェスターシティは素晴らしいチームなんですから。それは紛れもない事実なんです。
今季がどういう結末を迎えるのかは不明ですが、シティがシティらしくプレーしていることを心の底から祈ってます。
では、お読みいただきありがとうございました。
ちなみに、今季のシティを分析した記事もありますのでぜひご覧ください。ちょうど連敗する前のシティです。
ありがとうございました。
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