【Tapping out】ミニ・ロドリでも足りないシティはエムバペに派手にやられて散った

サッカー分析

1st legをホームで2−3で落としたマンチェスターシティ。内容も悪く、今季のシティを表したかのような試合でしたね。

2nd leg に向けて、ペップは「you have to make an almost perfect game.(完璧なゲームをしないといけない)」と語り、ベルナベウに乗り込みました。

一方のレアルはCLの王として、大きな自信を持ってホームに到着。

アンチェロッティは「we’re trying to play the same game as we did a week ago.(1st レグの再現を狙いたい)」と語り、突破に自信を臨かせました。

日本時間午前4時にスタメンが発表。

https://soccer.yahoo.co.jp/ws/category/cl/game/250219005/summary?gk=41 

まず驚いたのはハーランドが不在なこと。試合後の会見で「I’m not ready(自分は出れない)」とハーランドに言われたとペップが明かしました。

対するレアルマドリードはリュディガーが復帰し、アセンシオとともに強力なCBコンビを組む。

逆転を狙うシティにとっては大きな痛手ですが、突破するためには勝つしかない。

ただ現実は残酷でした。要塞ベルナベウで完璧な試合を演じるために意気込んでいた選手たちをまたしても悲劇が襲う。

https://www.youtube.com/watch?v=N2ARAvJJQGQ

新加入ニコがCB2人に「ロングボールくるぞ」と指を刺して指示。そしてCB2人も裏に抜けようとするエムバペに対応する。

しかし、なぜか失点しまう。ディアスのヘディングが空振りに終わり、ストーンズもエデルソンもボールに触れられず。

今季を象徴する失点。ただこれでシティの悲劇は終わらず、レアルの動きにまったくついていけずボールを取れない時間が続きました

ペップが「They can run, can make long possessions, high pressing, dynamic movement, defend well.(レアルは走れて、ボールを握れて、ハイプレスができて、ダイナミックに動き、そして守備もできる)」と語りましたが、まさにその通りの内容が続きましたね。

そして33分に再びエムバペが得点します。シティの前プレを完璧に突破し、あとはファンタスティック4が躍動する。

https://www.youtube.com/watch?v=N2ARAvJJQGQ

画像を見てわかる通り、シティはベリンガムにプレスに行けないし、裏への対応もお粗末。個人的にはこれを作り出したのはペップだと思いますね。

まず4ー4ー2でブロックとプレスをしていましたが、FW2人(サビーニョとマルムシュ)の役割がまったくわからない。

1点目は背後を気にしてレアルCBにプレスに行かずロングボールを蹴られて失点。

「背後を優先的に守るんだな」と思いましたが、2失点目は背後を使われて手薄な逆サイドに展開され失点。

あのFW2人はいったい何を守っていたのか?ギュンドアンも何度も身振り手振りで「何してるんだ?」と主張しているようでした。

そして、FW2人が何も守らないことで重荷を背負うのは、ギュンドアンとニコ。

ギュンドアンとニコの周りには戦術の特性上スペースがかなりある。本来ならFWたちがうまく相手を誘導してそのスペースを使わせないようにするのですが、この試合ではまったくそうはならず。

何度も何度もスペースに侵入されチャンスを作られる。

そして、そんな状況にDFラインが対応できるのかと言えば「できない」ですね。

いったいどういう守備戦術をペップが用意したのか?まったくもって理解できない。そして攻撃面でもそれは同じ。

ニコが入ったことで後方での安定感はあったと思う。しかし、マルムシュ、サビーニョ、フォーデンがまったく機能しない。

後方でプレスを剥がして、いざ縦パスを入れても簡単に制圧される3人。そしてギュンドアンも目立った動きがない。

試合後にアンチェロッティが「without haaland, obviously city lose a lot of power in front of them(ハーランドがいないとシティの前線は攻撃力不足になる)」と言っていたように、まったく攻撃できないシティ

そして、両サイドにSBグヴァルディオルとクサノフが張ってましたが、レアルの餌食になっていただけ。

別にボールを持っても怖くないし、プレスに行けばミスしてくれる。

なぞのSBの使い方によって、ハーランド抜きの攻撃をさらに弱体化させたシティ。

まったく機能せずにやられっぱなしの時間が続き、後半16分にエムバペはハットトリック達成。

https://www.youtube.com/watch?v=N2ARAvJJQGQ

シティのコーナーキックが跳ね返されてカウンター。そこから陣形があまり整わない状況でエムバペとフォーデンの1対1。この時点で万事休す。

「負けてるんだからサビーニョもマルムシュももっと守備に参加しようよ」と思った矢先にミドルをぶち込まれる。

1点返したシティですが何の意味もない得点になってしまいました。

「we have repeated the good things that we did in the first leg(1stレグの再現ができた)」とアンチェロッティが試合後語ったように、レアルにとって完璧な試合でプレイオフは幕を閉じました。

いったい今季シティはどうなってしまうのか?

試合前にベルナルドが「we’re not in the same dark place(以前のような暗い時期は抜けつつある)」と言っていましたが、正直状況は何も好転していないのかと・・・

いったい何回レアルの選手にまともにプレスに行けたのか?何回体を当てられたのか?

正直ロドリがいても結果は変わらなかったと思う。

試合後ファーディナンドは「It’s the first time I’ve seen Man City under Pep Guardiola almost tapping out.(ペップシティがここまで何もできないところを見るのは初めて)」だと語りました。

※Tapping out:降参する

この試合から今後の希望となるものを見つけるのは不可能。完膚なきまで叩きのめされるとはこのことですね。

一方のレアルは以前に比べるとだいぶまともなチームになったと思う。ただこの試合で実力は計りづらい。シティがひどすぎたから。

次はアトレティコかレバークーゼンと当たるが、今季タイトルを狙えるのかの大きなテストといえますね。

アトレティコはレアル以上のインテンシティだし、レバークーゼンはレアル以上のポゼッション能力を持つ。

アンチェロッティは「we have a chance to go far in this competition(CLで勝ち抜いていけるチャンスはある)」と自信を臨かせましたがどうなるでしょうか?

ベスト16は3月5日〜13日の2週間で行われます。エムバペが覚醒したレアルはいったいどこまでいけるでしょうかね?

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました