どうも、がんばらないネコです。Twitterで活動しているサッカー分析ブロガーです。
今回はレアルマドリード対バイエルンを分析し、勝敗を分けた要因を見ていきましょう。
この記事は、以下の内容をお送りします。
この記事の内容はこちら!!
- レアルの勝因
- バイエルンの敗因
- 決勝展望
CLでの経験が豊富なチーム同士の対決になった今季のCLベスト4。
今回の記事はレアルの勝因、バイエルンの敗因を詳しく解説していきます。
今回の記事で読めば、「レアルが強さの秘訣」や「バイエルン不調の要因」などを知れますよ!
サッカーが好きな方や興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、どうぞ!
レアル勝因:状況に適応できる柔軟性
昨季王者マンチェスターシティとの激戦を制し、ベスト4に進出したレアルマドリード。
そんなレアルのベスト4の相手は、不調とはいえCLでの経験が豊富な強豪バイエルンでした。
やや苦戦した印象でしたが、しっかり勝利し久しぶりの決勝進出を果たしましたね。
レアルの勝因は、なんといっても抜群の柔軟性。
それでは見ていきましょう。
【攻撃】修正に対応できるチーム力
まずはバイエルンの守備から見ていきます。
バイエルンが最も気を使っていたのは中盤での競り合い。特にクロースからの効果的なボール出しを止めようとしてました。
以前書いたレアルの記事でも述べましたが、クロースを狂わせればレアルの攻撃は弱体化します。
バイエルンはFW-MF間からクロースたちを排除することで単調なサイド攻撃にレアルを誘導。
クロースの効果的なパスは制限され、レアルの攻撃はバイエルンのプレスにかなり引っかかってましたね。
そんなバイエルンのプレスに対して、レアルはSBを上げる+クロースがDFラインに移動し、サイドからの支配に狙いを変更。
クロースのパス回しの脅威は弱まりますが、試合の支配を優先した形ですね。
このレアルの修正に対して、バイエルンの守備はマークが混乱し、前半23分にレアルが先制点を奪いました。
サイドでの数的優位→バイエルンをサイドに誘導→中央でクロースがフリーになりスルーパスという素晴らしい流れ。
見事な修正だけでなく、修正に対する選手たちの適応力の高さに脱帽です。
【守備】割り切って戦える
まずレアルの守備ですが、チュアメニ起用で中盤を分厚くして、高い位置からボールを奪いに行く守備。
普段のレアルは、クロースとバルベルデ、カマヴィンガの3人が中盤を務めますが、今回はやや守備的にいきました。
カマヴィンガの代わりにチュアメニを起用し、クロースとダブルボランチを組む守備をしてましたね。
そしてチーム全体としては、シティ戦と同様にDFラインに対して強めのプレスを行う形。
それに対して、バイエルンはシティと同じくサイドからの支配を目論む(シティとは違う形で)。
まず両SBがWGの位置まで移動。そしてWGが中央とサイドを状況に応じて行き来する。
このような動きによって、レアルの弱点であるハーフスペースを狙い、チャンスを創出していきました。
ただ、レアルも黙って攻撃されていたわけではなく、しっかり修正してバイエルンの狙いを阻止してました。
完全に割り切って、当初の戦略「高い位置からのボール奪取」を諦め、重心を下げた守備に変更。
どう頑張っても当初の戦略だとボランチやSBの負担が大きすぎたため、FW陣の位置を下げてサポート役に任命する。
この修正によって、バイエルンの攻撃は弱体化し、前半早々に見られた連携からの崩しは時間の経過とともになくなっていきました。
こういう割り切り方もレアルの強さの秘訣ですね!!
カメレオンのような多彩さ
バイエルン敗因:攻守における低い連携の質
ここでは、レアル戦でのバイエルンの問題点を簡単に書いていきたいと思います。
攻撃と守備の両方見ていきましょう。
【攻撃】強力なWGを活かしきれない
今回の試合、シティと違って強力なWGを持つバイエルンはレアルの弱点をうまく突けば勝てたはず、と私は思ってます。
ベスト8で激闘を繰り広げたマンチェスターシティが負けた要因の1つがWGの力不足です。
レアルの守備の性質上、SBの負担がかなり大きい。
言い換えれば、相手WGが強力で突破力に長ければ、レアルの守備は崩壊しやすいといえます。
そんな中、バイエルンにはレアルを倒せるWGがいた。にも関わらず負けてしまった。
結局のところ、WGの個人技からの攻撃ばかりで、チームとしてしっかり連携した形での攻撃が少なかったのが敗因でしょう。
レアルのSBはバイエルンのWGにかなり苦戦していました。1stレグの2得点は象徴するシーン。
しかし、それ以外の攻撃は十分な火力を持てず、ゴールを脅かすことはあまりなかったです。
もしケインを使った攻撃など、連携から良い形が1つでもコンスタントにできていれば結果は違ったかもしれません。
【守備】危ないスペースを開ける
守備面の問題は、簡単に危険なスペースを開けることです。
上のシーンのように絶対に開けてはいけないスペースを堂々と開けることが結構ありましたね。
奇跡的にゴールに繋がることが少なかったですが、リーグ優勝を逃した理由がわかる守備の軽さ。
プレスが緩く潰すべき場面で潰せない。
マークが緩くフリーにしてしまう。
判断ミスで危険な状況に陥ってしまう。
レアルと違って大事な場面でミスを犯してしまうのが今のバイエルンであり、今シーズンの不調の大きな要因といえますね。
不調なチームはミスの内容を見ればわかる気がする
決勝展望:CLの王が圧倒か?それとも・・・
The 2023/24 #UCLfinal…
Dortmund 🆚 Real Madrid pic.twitter.com/IdSewiXdIn
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) May 8, 2024
最後にCL決勝の展望を書いていきます。
昨季王者マンチェスターシティを破って決勝まで辿り着いたCLの王”レアルマドリード”。
前評判を覆しまくり2012−13シーズン以来の決勝に辿り着いたドルトムント。
激闘必死の決勝戦。いったいどうなるでしょうか?
ドルトムントに勝ち筋はあるか?
まずドルトムント側を書いていきます。
疑問は1つ。「今シーズン好調でチームの仕上がり具合も経験もバッチリなレアルマドリード相手に勝てる可能性があるのか?」です。
今季のドルトムントを見ると、PSGやアトレティコ、ニューカッスルなど厄介な相手に試合をやっている。
フンメルスやロイスといった経験豊富な選手もいる。
ただ、優勝をかけた試合に臨める力が十分にあるかは不明。
昨季も最後の1試合でリーグ優勝を逃し、しかも大黒柱だったベリンガムは抜けた。
もし相手がアーセナルなど経験不足のチームならチャンスはあるが、CLの王が相手なら完全に不利だと言わざる負えない。
サッカーには何が起こるかわからないが、両チームともにベストメンバーなら勝てるチャンスは皆無だと思う。
レアルの不安材料は?
続いて、レアルマドリードについて。
順当にいけばレアルが勝つでしょうが、主力をケガで欠けば負ける可能性は十分あります。
以前のレアルの記事に書きましたが、欠いてはいけない選手はベリンガムとクロース。
攻守両面でレアルの中心として躍動するベリンガムを欠けば、攻撃の迫力が消え、守備面でも中盤で不利になりやすい。
そして、クロースを欠けば攻撃が局所的になり停滞気味に。そして中盤を監視がうまくできず守備もうまくいかない。
この2人を欠けば、ドルトムントの優勝可能性もグッと高まりますね。
また、バイエルン戦で気になったことは、途中交代で選手が複数に入った後にうまくいっていなかったこと。
もちろん2ndレグでは選手交代後に大逆転しています。
しかし、交代後の大半の時間では攻守のバランスを欠き、ポジションバランスも悪く、バイエルンに多くのチャンスを与えていました。
正直バイエルンの成熟度が低いおかげで勝ち抜けたともいえます。
もし主力を欠きベンチ組とスタメン組があまり噛み合わなかったら、前評判を覆す結末を迎えるかもしれませんね。
CLの王が支配するのか?それとも・・・
まとめ:【バイエルン撃破】柔軟性で適応したレアルの順当な勝利
今回は、レアルマドリード対バイエルンを分析、解説しました。
最後に、今回の戦いを振り返りましょう。
レアル対バイエルン
・レアル:持ち前の柔軟性で順当に勝利
・バイエルン:チームの成熟度の低さが露呈
CLは経験が物を言うんだなと感じた試合。
不調のバイエルンがここまでやるのかと結構おどきました。
決勝はドルトムントと。
日時は6月1日28:00(2日の早朝4時ですね)。ぜひリアタイしましょう!!
今回の記事で何かご意見等ございましたら、気軽にコメントしてください。
また、レアル・マドリードの仕上がり具合について書いた記事もありますので、ぜひご覧ください。
・レアルマドリードの現状
最後までお読みいただきありがとうございました。
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