どうも、バルセロナファンでサッカー分析をしている”がんばらないネコ”です。
今回はCL第2節バルセロナ対バイエルンの試合分析を書いていきます。
バルセロナが好調だった理由、その中で敗北してしまった理由を解説しています。
【バルセロナ対バイエルン 試合分析】メンタルを保ち続ける重要性 CL第2節
バルセロナ対バイエルンは非常に白熱した試合になりました。さすがビッグクラブ同士の戦いでしたね。
まずは簡単な試合統括をしていきます。その後に詳細な分析をしていきますので、お時間の許す限りお楽しみください。
バルセロナ対バイエルン 前半統括
まず前半の攻撃に関しては、ほぼ互角でした。両チームともいくつかチャンスを作りましたし、決定機もありました。
ただ、IQとトランジションに差がありました。バルセロナの方が素早い切り替えと賢いプレーで多くの決定機を作っていました。
バイエルンは、攻撃が停滞する場面やゴール前で選手同士の呼吸が合わない場面が結構ありました。
そんな中で両チーム、特にバルセロナが決定力を欠き、勝利を逃す大きな原因となりました。
次に前半の守備に関しては、バルセロナは文句なしの出来。バイエルンは不十分といえる内容でした。
バルセロナは高いインテンシティを保ち、多くのデュエルに勝ち、バイエルンにスペースを与えませんでした。
そして、なんと言ってもDFラインの安定感は素晴らしかったです。劣勢時の守備での冷静な対応は称賛に値します。
一方のバイエルンは、バルセロナの攻撃をうまく捕まえ切れず、カウンタープレスを抜けられるシーンも多く見られました。
バルセロナ対バイエルン 後半統括
後半になってバイエルンは激しさを取り戻しました。攻撃に関しては、動きが活発になり、ボールもスムーズに回っていました。
特にトランジションが改善され、何度も危険なカウンターを披露していました。ハーフタイムに喝を入れられたのか?
一方バルセロナは、後半立ち上がりはよかったですが、1失点目以降に大きくペースダウン。余裕を持ったバイエルンに苦戦しました。
前半のような決定機は1回のみ。交代で入った選手もあまり活躍できず、残念な後半になりましたね。
この試合の勝敗を分けたのは、1失点目以降のバルセロナの意気消沈ぶりです。特に1失点目からの10分間。
2失点目はその時間帯に生まれ、あまりにも簡単に得点を奪われてしまいました。それ以降は少し持ち直しますが、前半とはまったく違うチームでした。
一方でバイエルンは前半とは別のチーム。非常に高いインテンシティの守備を45分間披露しました。
前半のようなカウンターはほとんど受けず、素早く激しいプレスで、必ずカウンターの目を摘んでいました。
全体統括
バルセロナはメンタルの課題が浮き彫りになりました。強豪同士の試合の勝敗を分けるのは、90分間持続させる強いメンタルですから。
一方バイエルンは前半に見せた姿勢が大きな課題でしょう。一本でもバルセロナが決めていれば、勝利は遠ざかっていたように思います。
非常におもしろい試合だったので、次の両者の対決を楽しみに待ちましょう。
ここから詳細な分析に入ります。この試合の詳しい試合展開を知りたい方は、ぜひご覧ください。
バルセロナ対バイエルン 詳細分析
ここからはバルセロナ対バイエルンの試合展開を詳しく解説していきます。両チームがどのようにプレーしたのか、15分ごとに分析します。
0〜15分 バルセロナの戦略確認
まず最初の15分間では、この試合でのバルセロナの戦略を確認していきます。様子見といった時間帯なので。
バルセロナは以下4つの戦略によって、バイエルンに対して優位に試合を進めようとしていました。
- ハイインテンシティの守備
- DFラインへの信頼
- レヴァンドフスキのポジショニング
- ライン間での動きで惑わす
では、1つずつ見ていきましょう。
ハイインテンシティの守備
今回バルセロナは果敢なハイプレスを行い、バイエルンからボールを取り上げて、試合の主導権を握ることを選択してました。
やはり、バルセロナの選手が力を発揮できるのはボールを持っている時なので、ハイプレスでボールを奪いに行くのは必然でしょう。
しかし、ここで問題となるのは、昨シーズンバイエルンにやられた原因である、インテンシティの高さです。
昨シーズンはCLで戦うには不十分なインテンシティしか備えていなかったので、バイエルンにボコボコにされました。
ただ、この試合のバルセロナのインテンシティは素晴らしいものでした。特に前半はパーフェクトでしたね。
実際のプレーで確認しましょう。
バルセロナのカウンター。FWレヴァンドフスキからのパスをバイエルンDFがカットします。
ボールが前方に流れます。FWレヴァンドフスキが素早くボールを回収しにいきます。切り替えの速さが素晴らしいですね。
バイエルンDFが先に回収しますが、すでに背後にレヴァンドフスキが。
フィジカルで押し込むレヴァンドフスキ。
デュエルを制して、バイエルンゴール前でボールを奪いました。インテンシティが非常に高いです。
中央にいるMFガビにボールが渡ります。ボールを奪ってからの素早い攻撃に、バイエルンも後手に回っています。
ガビからMFぺドリへ。バイエルンDFがあたりに来ますが。
プレスにきたバイエルンDFを交わしてシュート。惜しくもGKに弾かれました。
以上のようなハイインテンシティのプレス→素早いカウンターによって、バイエルンを非常に苦しめていたバルセロナでした。
DFラインへの信頼
バルセロナはカウンター後のみならず、果敢なハイプレスも敢行していました。しかし、これはリスクを伴います。
なぜなら、技術力と創造性を持つミュラーとムジアラが起点となり、スピードがあるサネとマネがスペースをつく驚異的なカウンターの餌食になるからです。
そのような脅威を受け入れ攻撃的に戦うために、DFラインを賢さとフィジカル、冷静さを備えた選手で固めました。
バルセロナはアラウホとエリクテンセンをCBに、そして本職CBのクンデを左SBに、フィジカルと賢さを備えた本職MFのアロンソを右SBに起用しました。
このようなDFラインによって、バイエルンはカウンターからチャンスこそあれど、決定機は1回のみに終わっています。
実際のプレーを見てきましょう。4:30ごろのプレーになります。※映像がないのでイラストで説明。
バイエルンの組み立てをハイプレスで阻害しようとするバルセロナ。ボランチのブスケッツまでもが高い位置にいます。
結果として中盤に大きなスペースが空きますが、DFラインが対応できる想定でした。
バイエルンの個人技によって、中盤のスペースにいたムジアラにパスが通り、最終的にスピードのあるFWサネまでボールが渡ります。
バルセロナによっては危険な状況ですが、DFクリステンセン含めてDFラインが冷静に対応します。
DFライン3枚に対して、バイエルンはサネを含めて3人の数的同数。最も怖いのは、サネのドリブル→裏へのパス。
FWサネに対して、DFクリステンセンは素晴らしいポジショニングをします。
距離を詰めすぎるとドリブルで一発で抜かれます。一方、距離が離れすぎるとパスコースを開け、裏へのパスを出されます。
DFクリステンセンはその両方ができない絶妙な距離感でサネに対応します。サネができるのは、脅威が少ない縦へのドリブルだけでした。
最終的にサネは無理やりパスを選択しますが、クリステンセンがカットし、危険なカウンターを食い止めました。
以上のようなDFラインの冷静で効果的な対応が目立っていましたね。
また、DFラインは空中戦でも強さを発揮していました。
ハイプレスを行うので、バイエルンは前線にロングボールを蹴ってきます。それを回収されれば、バルセロナは危険な攻撃を受けてしまいます。
しかし、バルセロナDFラインはバイエルンFW陣との空中戦の多くを制し、何度もボールを回収できていました。
ハイインテンシティのハイプレス✖️DFラインの安定度によって、バルセロナはボールを握り、試合の主導権を完全に握っていました。
レヴァンドフスキのポジショニング
続いてはバイエルンのポゼッションに対する守備。肝になっていたのは、レヴァンドフスキのポジショニング。
バイエルンは両SBが高い位置を取ります。なので、攻撃をやり直す場合はCBを使う必要があります。それをバルセロナは狙います。
FWレヴァンドフスキがCBへのパスコースを切ることで、バイエルンに前方へのパスを強制します。
実際のプレーを見ていきましょう。8:10ごろのプレーです。
バイエルンMFがボールを持っています。バイエルンはSBが高い位置を取っているので、後方はCB2枚のみ。
それに対して、バルセロナFWレヴァンドフスキが上記のようなポジショニングでCBへのパスコースを消します。
バイエルンMFはすでにプレスを受けているので、どこかにパスをしたいところですが、バルセロナがすでに警戒している前方へのパスしかありません。
そして、前方へのパスを選択しますが、すでに警戒していたバルセロナMFガビがカット。
このパスカットから先ほど紹介したぺドリの決定機に繋がりました。
上記のようなレヴァンドフスキのポジショニング→カウンターという形から3度チャンスを作っていました。
バイエルンのポゼッション攻撃に関しても、有効な守備を展開していたバルセロナでした。
ライン間での動きで惑わす
両チーム、ハイプレスや素早いカウンターなどで、ボール保持が目まぐるしく変わっていたので、ポゼッション攻撃は多くありませんでした。
そんな中で、バイエルンのセットディフェンスに対しても効果的な解決策を見出していたバルセロナを解説します。
まずバイエルンのディフェンスを説明します。バイエルンの狙いは、中央へのパスを制限→SBへのプレス→ボールを奪い切るでした。
この守備に対して、バルセロナはWGをライン間に配置することで良い攻撃をおこなっていました。
バルセロナはSBをあげて、バイエルンのWGとSBの動きをまずはサイドに固定する。
そしてWGをライン間に移動し、バイエルンMFに対して2対1の数的優位を形成し、何度かチャンスを作っていたバルセロナでした。
15〜30分 姿勢が悪かったバイエルン
15〜30分間もバルセロナペースでした。先ほど説明したバルセロナの戦略がうまく機能しており、バイエルンを苦しめていました。
ただバルセロナの好調は、バイエルンの姿勢が悪かったのも大きな原因でした。この時間帯は特に姿勢の差が大きく現れていました。
両チームのプレーを比較して姿勢の違いを見ていきます。
バルセロナの姿勢
バイエルンのカウンター。数的同数でバイエルンの優勢。
しかし、すぐさまブスケッツが戻ってきて、中央のスペースを埋めます。これでバイエルン2列目からのミドルシュート等に対応できます。
中央にスペースがないので、逆サイドに展開。バイエルンSBも上がってきて、サイドで数的優位を作ろうとしますが。
バルセロナWGデンベレがダッシュで戻ってきて、バイエルンSBをしっかりマークします。また、他の選手も戻ってきてますね。
厳しいプレッシャーを埋めたバイエルンSBのシュートは簡単に処理できるものとなり、GKテアが余裕のキャッチ。
バルセロナは全員がしっかり守備をしていた印象でした。
バイエルンの姿勢
バルセロナのカウンター。WGハフィーヤがボールを持っています。
中央にスペースがありますが、ゆっくり戻ってくるバイエルンMF。また手前にいるバルセロナSBには誰もついてません。
ハフィーヤからFWレヴァンドフスキへ。落としからミドルシュートを狙うハフィーヤ。
ここでもまだ中央のスペースを埋め切れておらず、またバイエルンSBデイビスはハフィーヤのマークをやめています。
バイエルンの気の抜けた守備を逃さず、フリーでシュートを打つハフィーヤ。惜しくも外れましたが、非常に危険なシーンでした。
以上のように、帰陣のスピード、マークやプレスの判断と厳しさ、その頻度に関して、バイエルンは大きく劣っていました。
30〜45分 対応策が見つからないバイエルン
30〜45分もバルセロナペースでした。これまで説明した戦略と素晴らしい姿勢で好調なバルセロナでした。
一方バイエルンはバルセロナに対して有効な攻撃と守備を見出せず、これまで同様に苦戦していました。
うまくいっていないバイエルンのプレーを見ていきましょう。
機能しない攻撃とトランジション
前半のバイエルンは、選手が孤立することが多々あり、ボールロスト後のカウンタープレスが弱かった印象です。
バイエルンの攻撃。サイドのFWマネに展開されます。
しかし、マネに対するサポートはなく、逆にバルセロナはWGデンベレも参加してマネに襲いかかります。
孤立したサネは無理やりドリブル突破を試みますが。
ドリブルは止められ、ボールはMFぺドリが回収します。バイエルンのトランジション、カウンタープレスが始まりますが。
MFぺドリに対して、バイエルンは2枚でプレスに行きますが、プレスが弱く簡単に前に出されます。
そして、そのパスに対するバイエルンSBデイビスのプレスも弱かったです。
MFぺドリがボールを受け直して、バイエルンのプレスをかいくぐり、GKまでボールを逃がせました。
全体的にバイエルンのカウンタープレスが弱かったので、プレスを抜ける→素早いカウンターという形で何度もチャンスを作っていたバルセロナ。
先ほど説明したバイエルンの姿勢の悪さがこのカウンタープレスの弱さにも出ていましたね。
対応策がないライン間の動き
この時間帯でも、バルセロナのライン間の動きに対して苦戦していたバイエルン。
左サイドでSBが高い位置を取り、そしてFWとMFのポジショニングによって、バイエルン右MFはそこまで中央に絞れてません。
その隙をついて、バルセロナはWGとMFがライン間にポジショニング。バイエルン左MFが数的不利に陥ります。
マークされていないMFぺドリにボールが渡り、一気に攻め込むバルセロナ。バイエルン右SBの絞りが甘いところをFWレヴァンドフスキが狙います。
フリーのぺドリからレヴァンドフスキへ。再び決定機を作りましたが、ギリギリバイエルンが止めました。
上記のようなプレーが多発し、攻守ともにうまくいっていなかったバイエルン。その中で決め切れないバルセロナ。
そのような前半でしたが、後半になってガラッと変わります。
45〜60分 意気消沈のバルセロナ
前半うまくいっていなかったバイエルン。しかし、後半になってギアを入れ直したように、攻守ともに強さを取り戻します。
試合後インタビューでバイエルン監督ナーゲルスマンが言っていたとおり、最も変わったのは「守備がとてもアグレッシブになった」こと。
また、攻撃に関しては、ゴレツカ投入と右SBのポジショニング変更を行い、それが2点目の要因になりました。
インテンシティを取り戻すバイエルン
後半になって変わったバイエルンのアグレッシブな守備を見ていきましょう。
バルセロナGKテアからの組み立ての場面。テアからCBエリクテンセンにボールが渡ります。
ここでバイエルンFWミュラーが素早くプレスをかけにいき、エリクテンセンは厳しいプレッシャーを受けます。
バルセロナはMFぺドリがボールを受けにいき、エリクテンセンからぺドリにパス。しかし、ぺドリもすぐにバイエルンに囲まれます。
ただ、この試合好調だったぺドリの素晴らしいドリブルでバイエルンのプレスをギリギリ交わし、前方に上がったSBアロンソにパス。
しかし、バイエルンもSBマズラウイがすぐさまプレスをかけます。
バルセロナSBアロンソは苦し紛れでしたが、WGデンベレにパス。しかし、ここでもバイエルンが素早く囲い込み、ボールを奪います。
以上のように、後半のバイエルンはいつでもボールに厳しくアタックするようになっていました。
なので、前半のようにバルセロナはカウンターなど素早い攻撃ができずに、非常に苦しんでいました。
たぶんですが、ナーゲルスマンが選手たちに檄を飛ばしたんでしょう。
ゴレツカ投入と右SBのボランチ化
後半からバイエルンはゴレツカを投入します。フィジカルと機動力を備えたMFで、後半のバイエルンの攻守を支えていました。
バイエルン2点目はまさにゴレツカのランによってもたらされています。実際のプレーを見ていきましょう。
バイエルンSBがボールを持っています。ここでMFゴレツカが裏へ走り込みます。
SBからWGにパスが出ます。バルセロナはゴレツカの動きがあったのでSBがあたりに行けず、MFガビがあたりに行きます。
これがバイエルン得点の第1の伏線になります。
バイエルンはMFキミッヒ経由でCBまで戻します。キミッヒにはバルセロナボランチのブスケッツがあたりに行っています。
これが第2の伏線。
CB間のパス。その間にキミッヒがDFラインのおりますが、それにはブスケッツがついていきます。
そして、ここでバイエルンの修正。右SBを内側に移動させバルセロナのMFを牽制→WGサネへのパスコースを確保します。
CBからサネにボールが渡ります。サネはドリブル能力が高いので、バルセロナはSBとWGであたりにいきます。
そして、ここで第3の伏線。MF化した右SBにはぺドリがマークにつきます。これによって、バルセロナMF陣は中盤から離れ、中央に大きなスペースができました。
ガラ空きになった中央のスペースでムジアラがボールを受けます。そして、バイエルンの攻撃は一気に加速します。
ムジアラがドリブルを開始しますが、誰もプレスに行けてません。本当はSBアロンソがプレスに行くべきでしたが、アロンソは後退を選択。
ムジアラにプレスに行けなかったバルセロナは完全に後手に回る結果に。最終的にはサネのドリブルにやられ、2点目を入れられました。
バイエルンの修正がうまくいった場面でしたが、一番の原因は1失点目以降バルセロナのプレーレベルが落ちたことです。
まずこの場面では、MFのポジション帰陣が完全に遅れています。また、アロンソが後退を選択するという消極的なプレー。
またムジアラからサネにボールが渡った後、サネにまったくついていけず、サネに体すら当てられませんでした。
明らかに前半のようなキレッキレな動きができなくなったバルセロナ。1失点目以降の意気消沈ぶりは、今のバルセロナの大きな課題でしょう。
60〜75分 苦しめられるバルセロナ
悪夢の15分間を過ごしたバルセロナ。60〜75分は少し盛り返しましたが、前半のようなプレーはあまり見られませんでした。
特にインテンシティの低下が顕著でした。一方でバイエルンはさらにインテンシティをあげていました。
両チームの真逆のプレーを見ていきましょう。
インテンシティが落ちるバルセロナ
バイエルンのカウンター。SBデイビスがボールを持っています。ここで注目なのはボランチブスケッツの帰陣(赤丸)。
MFデヨングがSBデイビスへの対応に加勢。これによって中央が空きますが、ブスケッツはまだ帰陣できてません。
そこにバイエルンMFゴレツカが上がってきます。
デイビスがバルセロナ選手陣を引きつけて、中央のゴレツカにパス。ブスケッツはまったく間に合わず、ゴレツカに危険なシュートを撃たれます。
前半45分間ではしっかり帰陣していたバルセロナですが、意気消沈後は帰陣が遅れる場面が増えました。
インテンシティが上がるバイエルン
バルセロナのカウンター。デンベレがゴール前におり、バイエルンは2枚で対応。
デンベレが2枚のDFを抜きチャンスを作ろうとしますが、MFゴレツカがすでに帰陣しており、デンベレのプレーを阻止。
しかし、バルセロナもMFぺドリが上がってきてチャンスを作ろうとします。
ここでもバイエルンのハイインテンシティ。ぺドリに対して、WGサネがダッシュでマークしにいきます。
デンベレから中央に走り込んだぺドリにパスが出ますが、サネとSBダヨによってパスカットされました。
前半45分間は帰陣の遅れが目立ちましたが、しっかりと修正していたバイエルン。前後半でまったく逆の立場になっていた両チームでした。
75〜90分 対応できなかったバルセロナ
最後の15分間も同じような流れが続きました。バルセロナのライン間の動きも止められていました。
実際のプレーを見ていきましょう。
息詰まるバルセロナの攻撃
CBアラウホがボールを持っています。前半のようにライン間にパスを通したいですが、バイエルンFWはかなり中央に絞り、パスコースを消します。
仕方なくSBにパスを出しますが、これは当初のバイエルンの狙い通りの展開。サイドに追い込みボールを奪う戦法。
選択肢がないバルセロナはMFケシエが裏に走りますが。
バイエルンは落ち着いて対応。以上のような単調な攻撃が目立ったバルセロナ。
このまま試合が進み、2−0でバイエルンの勝利に終わりました。バルセロナとしてはもったいない試合でしたね。
今後に向けて
今後に向けて、バルセロナの一番の課題はメンタル面でしょう。1失点目以降の意気消沈ぶりは優勝を目指すチームとしてはダメです。
例えば、今シーズンのマンチェスターシティやレアルマドリードは劣勢でも試合に勝つ力があります。
歴史的に見ても、優勝するのはそのようなチームですし、現状バルセロナはそのレベルにはないでしょう。ぜひ改善してほしいです。
一方で、この試合での収穫はインテンシティの高さでしょう。私はそこを一番懸念してましたが、良い意味で裏切られました。
この試合のようなインテンシティをすべての試合でできるのなら、タイトルを狙えるチームと言えますね。
ぜひともハイインテンシティを保ってほしいです。
最後に:【バルセロナ対バイエルン 試合分析】メンタルを保ち続ける重要性 CL第2節
今回の記事では、CL第2節バルセロナ対バイエルンの試合分析を書きました。
勝てる試合だっただけに、バルセロナとしては後味の悪い試合でした。しかし、ファンとしては今後の明るい期待ができる試合でしたね。
今回の記事で何かご意見等ございましたら、気軽にコメントしてください。
また、バイエルン戦(ホーム)の分析記事もありますので、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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